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ニュースリリース

(2004年2月10日)

経皮吸収型の筋緊張改善剤「E2000」の承認申請を取り下げ


エーザイ株式会社


 エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)と子会社のサンノーバ株式会社(本社:群馬県、社長:江畑光博)は、両社で共同開発し、サンノーバ株式会社から申請中であった「E2000」の製造承認申請を取り下げることとしました。


 「E2000」は貼付剤で、有効成分の塩酸エペリゾン(一般名)が皮膚より吸収され、腰痛症、頸肩腕症候群による筋緊張状態や、脳血管障害による痙性麻痺を改善する薬剤として、患者様により高い利便性を提供する目的で開発し、1997年に承認申請しました。その後、追加臨床試験を新たな客観的評価方法を用いて行ってまいりました。しかしながら新たな方法では、本剤形での有効性を明確に見出すことが出来なかったため、今回の決定にいたりました。


 当社は、今後とも神経、消化器、がんを研究開発の重点領域として、患者様のベネフィット向上に貢献してまいります。


以上



[ご参考に、用語説明を添付しております]


<< 用語説明 >>


<腰痛症>
 加齢による背骨の変形や過度の運動により、腰背部の筋肉にこりや痛みを生じる疾患を腰痛症とよびます。
<頸肩腕症候群>

 加齢による首の骨の変形や過度の運動、VDT作業で長時間同じ姿勢をとっていたことなどが原因で、肩から首にかけた筋肉にこりや痛みを生じる疾患を頸肩腕症候群とよびます。
<筋緊張状態>

 姿勢の異常、過労、痛み刺激などにより、頸・肩部や腰背部など局所の筋肉(骨格筋)の緊張が亢進した状態をいいます。
 筋緊張亢進は筋肉内の血流低下をもたらし、発痛物質の産生、痛み刺激を経てさらに筋緊張を亢進させる「こりと痛みの悪循環」が局所に発生することで、症状が持続してしまうといわれています。
<脳血管障害>

 脳血管の異常により脳の血液の流れが悪くなったり、止まったりまたは出血を起こした結果、脳の機能が障害された状態を脳血管障害といいます。脳血管障害に伴う臨床症状としては、しびれ、麻痺などの感覚障害や運動障害、さらに重篤な場合には意識障害などが起こります。
<脳血管障害による痙性麻痺>

 脳血管障害の後遺症として生じる痙縮(手足のつっぱり)と筋力の低下(麻痺)をあわせて痙性麻痺とよびます。一般的には痙縮と麻痺は同時に起こりますが、障害の部位により、いずれかのみが起こる場合もあります。
<貼付剤>

 皮膚から薬剤を吸収させることを目的とした製剤を貼付剤とよびます。人により内服薬では血中濃度が大きく異なったり、1日に頻回の服用を要する場合などに貼付剤として開発する場合があります。薬物の性質や使用性に応じた剤形として、薄い製剤のテープ剤、水分を含有するパップ剤などがあります。