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ニュースリリース

(2003年2月24日)

京都大学に寄付講座を開設


京都大学
エーザイ株式会社


 京都大学(本部:京都市、総長:長尾真)とエーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)は、2003年4月より、京都大学大学院薬学研究科内に設置予定の創薬・医療連携薬学コア部門に、神経領域における創薬開発をめざす寄付講座「創薬神経科学講座」を開設します。



 創薬神経科学講座は、アルツハイマー病を代表とする進行性の神経変性疾患の創薬研究を行ないます。現在、アルツハイマー病には、神経伝達物質アセチルコリンを分解する酵素の働きを阻害し脳内のアセチルコリン濃度を高めることによって、認知機能を賦活、症状を改善するアセチルコリンエステラーゼ阻害剤や、神経伝達物質グルタミン酸受容体の1つであるNMDA受容体を阻害することによって神経細胞保護作用を示すNMDAアンタゴニストが用いられています。また、パーキンソン病には脳内で不足している神経伝達物質ドパミンを補充する目的でL-ドーパや、ドパミンを分解する酵素の働きを阻害し脳内のドパミン濃度を高めるMAO-B阻害剤、多発性硬化症には、免疫の働きを調整することによって発作の回数を減少させ症状の進行を抑制するインターフェロンなどが使用され、患者様のQOL向上をはかっています。


 創薬神経科学講座では、ゲノムや再生医療技術を駆使して新たな創薬技術開発し、神経変性疾患の原因療法の解明に取り組みます。


 具体的な研究活動は次のとおりです。


1神経変性疾患の原因究明に基づいた創薬研究

ベータアミロイド仮説やタウ蛋白の高度リン酸化による神経原繊維変化のほか、新たなアプローチ方法による原因究明に挑みます。
2創薬シードの探索

創薬シード化合物の探索として生体内もしくは天然物中にある未知なる生理活性物質の発見に努めます。
3新技術による創薬アプローチ

再生医療技術を駆使して新たな創薬技術を開発し、神経変性疾患の原因療法の解明に取り組みます。

 本講座の設置により先端的な創薬戦略・技術の体系化と実践に取り組み、豊富な見識を持つ研究者を育成し、神経全域における社会への貢献をめざします。



■寄付講座の概要
1.大学名京都大学大学院薬学研究科
2.寄付講座の名称創薬神経科学講座 Neuroscience for Drug Discovery Research
3.寄付額総額 2億5千万円  (5千万円/年度)
4.設置期間2003年4月~2008年3月 (5年間)
5.教員名(括弧内は現職)教授  杉本八郎
(エーザイ株式会社 理事 創薬第一研究所所長)

以 上 



お問い合わせ先
京都大学大学院薬学研究科 エーザイ株式会社
薬品作用解析学分野教授 広報部
赤池昭紀
075-753-4550 03-3817-5120