ここから本文です

ニュースリリース

(2002年4月23日)

内藤記念くすり博物館/平成14年度企画展
『鍼(はり) のひびき 灸(きゅう) のぬくもり ~癒しの歴史~』 の開催


内藤記念くすり博物館 
館長 三宅 康夫 


 内藤記念くすり博物館(岐阜県羽島郡)は、平成14年度企画展『鍼のひびき 灸のぬくもり ~癒しの歴史~』を4月27日から開催いたします。


 東洋医学には、人体のツボと呼ばれるその場所に鍼や灸を施すことによって、病を癒してきたという歴史があります。薬を使用しない鍼灸治療は、脳内物質を誘発するとされる伝統的な治療法として長年にわたり伝承されてきました。


 今回の企画展では、ツボを学ぶために使われた経絡人形や経絡図、鍼灸書、治療に用いた鍼灸道具など、鍼灸に関連する資料を展示いたします。


●開催日時平成14年4月27日(土)~11月24日(日)
●開館時間午前9時~午後4時
●休館日毎週月曜日
●入場料無料
●主催内藤記念くすり博物館
●監修

森ノ宮医療学園専門学校はりきゅうミュージアム研究員
北里研究所東洋医学総合研究所医史学研究部客員研究員
長 野 仁

●協力森ノ宮医療学園専門学校
●図録平成14年度企画展開催図録 『鍼のひびき 灸のぬくもり ~癒しの歴史~』 を出版(A4判P56 定価\1100)
●展示説明会4月28日(日) 第1回目13時~ / 第2回目15時~(約45分)
●記念講演

6月23日(日) 13時30分~15時00分(1時間30分)
(展示説明会・記念講演ともに当企画展監修の長野仁氏による)


<本件に関するお問い合わせ先>
内藤記念くすり博物館 (担当学芸員:野尻)

〒501-6195 岐阜県羽島郡川島町竹早町1

TEL:058689-2101  FAX:058689-2197

開館時間:9:00~16:00  休館日:月曜日

ホームページ  http://www.eisai.co.jp/museum/index.html 


<資料>
錦絵 『開花人情鏡 焼艾』

明治11年(1878) 豊原国周筆 長谷川一嶺記  36.0×23.7(cm)

錦絵(1)

着物姿の女性が頬杖をついて、手ぬぐいをあてて食いしばり、着物を前後逆さまに着た状態で、背中を出して灸をすえています。

苦悶に耐える美人の表情は何とも悩ましく、施灸の風景は浮世絵の格好の題材となりました。それだけ灸による治療や養生が庶民に浸透していたといえます。

艾の灰は、鳥の羽でそっと払いました。我慢できないときにも、素早くサッと払いのけたことでしょう。立ち上がる煙の右側で羽が待ち構えている様子も描かれています。

錦絵 『あつそう』

芳年画 明治21年(1888) 網島亀吉印刷出版  37.4×25.7(cm)

錦絵(2)

着物の女性が、着物を前後逆に着た状態で、灸をすえています。両手を交叉して肩甲骨の間を広げ、木箱にうずくまるようにして、眉をややひそめ、目の周りを紅潮させ、口をへの字に歪めて、灸の熱さをこらえています。

灸は紙で巻いた切艾(きりもぐさ)を使っています。灸をすえた4ヶ所のツボの周囲が発赤しています。

今すえている最中の左下のツボも既に赤くなっているので、1ヶ所にいくつか続けてすえていたことが分かります。