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ニュースリリース

(1998年6月15日)

エーザイ株式会社、血栓溶解剤「クリアクター」新発売

 エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)は、急性心筋梗塞の治療薬である血栓溶解剤「クリアクター」を6月15日に新発売しました。一般名はモンテプラーゼ(遺伝子組換え)です。


 クリアクターは、当社が独自に遺伝子組換えにより開発した、新しい世代の血栓溶解剤です。既存の血栓溶解剤のt-PA製剤は、投与に1時間の点滴静脈内投与を必要としますが、本剤は血漿中の消失半減期が20分以上と長く、約2分の単回静脈内投与で使用する利便性の高い薬剤です。


 本剤は、閉塞した冠動脈血管の再開通までの時間が短く、かつ再開通率が高く、既存のt-PA製剤との比較試験で有意に勝ったことにより、薬価に有用性加算(II)が加味されています。


 急性心筋梗塞の治療においては、発症後、すみやかに閉塞した冠動脈の血流を再開させることが、梗塞範囲の拡大防止や、予後のためにも重要といわれています。クリアクターは、単回静脈投与で使用できる利便性と有効性の高さを備えた薬剤です。


 国内での急性心筋梗塞の発症例数は年間10万~15万人と推定され、t-PA製剤の市場規模は約40億円といわれています。クリアクターの98年度販売目標額は15億円を目指しています。


 なお、クリアクターは、急性心筋梗塞にたいする効能・効果のほかに、1998年3月20日、「急性肺塞栓症における肺動脈血栓の溶解」の効能・効果で希少疾病用医薬品に指定され、今後臨床第3相試験を予定しています。