1987(昭和62)年、日本経済がバブル景気に沸き国際化が合言葉となる中、エーザイは、1988(昭和63)年4月の内藤晴夫社長の就任を機に、「世界製薬トップ20社入り」をめざし、次なる長期計画の時代にはいった。この時、エーザイは世界30位の製薬企業となっていた。
エーザイがめざすべき21世紀の企業像を“研究開発ベースの多国籍製薬企業”と掲げ、海外進出を視野に入れた「新製品開発力」、国内での存在を確固たるものにする「営業力」、業界再編を生き抜く「資金力」での優位をめざすことを謳い、21世紀までの15年間を3期に分けたステップ戦略「新5ヵ年戦略計画」が立てられた。第Ⅰ期「国内営業の時代」、第Ⅱ期「グローバリゼーションの時代」、第Ⅲ期「飛翔の時代」とし、世界20社入りに向けたステップを踏み出した。