飲食養生鑑と房事養生鑑 江戸後期 歌川国貞画
体の働きや生命の神秘に関する素朴な疑問に答えるような錦絵が作られました。 小人が説明役になり、臓器の役割を紹介し日常生活の不摂生をいさめています。
飲食養生鑑・房事養生鑑について 庶民の娯楽の錦絵は様々な題材のものがありましたが、人の体内図を描いたものは珍しく、人々に大変評判でよく売れました。飲食養生鑑は「悪い病気は飲食の不養生でおこる」ことを述べ、飲みすぎ食べすぎを戒めています。房事養生鑑では体内を遊郭の世界にたとえて、女性特有の体内を描いています。当時の人々にとってインパクトがあったことでしょう。