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江戸に学ぶ からだと養生

注目の資料

養生訓(ようじょうくん)

貝原益軒は天和2年(1682)に「養生訓」の下書きともいえる「頤生輯要」(いせいしゅうよう)を著し、その後正徳3年(1713)に「養生訓」を出版しました。
この中には「人生の楽しみ方」が書かれています。その楽しみ方には、以下の3つがあります。

1.人として正しい道を歩き、善を楽しむこと
2.病なく快く楽しむこと
3.長命で人生を長く楽しむこと

益軒はその三楽をいかなる富や名誉の貴さよりも優れたものとしています。
また、長寿もただ長く生きるということではなく、欲を捨て謙虚に、畏敬の念を忘れずに生きる人間の真の姿を提示しています。


〜養生訓より〜
腹八分目
「病に食い勝つ」という諺があるように、食べなければ健康を維持するのも難しいし、病気の回復も遅い。しかし、どんなにおいしい食べ物でも食べ過ぎれば、胃腸をそこない、病気をおこすことになる。美味、珍味の食べ物でも腹八、九分でやめることを勧めている。
心の養生
養生は体のことばかりでなく、「養生の術は先心気を養うべし」とあるように心の養生も必要であると益軒は説いた。それは心身相関の確固とした信念、体は心によって養われ、心は体によって養われると考えたのである。
むやみに薬は飲むな
「孫思邈(そんしばく)が“人故なくんば薬を餌(くら)うべからず。偏に助くば蔵気不平にして病生ず”と言っている」と述べているように、たいした理由もなく薬を服用すれば、五臓に代表される体の機能、全体のバランスを崩し、かえって病気の生じることがあると説いた。
薬より養生
益軒は薬については次のように述べている。薬はみな偏った性質があるものなので、その病に応じなければ必ず毒となる。従ってどんな病気であれ、みだりに薬を服してはならない。病の災いより薬の災いの方が多い。薬を用いなくても慎んでよく養生すれば、薬の害もなく、治りやすい。

貝原益軒について
貝原益軒(1630-1714)は福岡藩主の家に生まれました。儒学者として、藩主や重臣に儒学を講じ『大和童子訓』『筑前国続風土記』を編纂して藩に貢献しました。引退後は儒学書以外に本草、養生、教訓書など幅広い領域で著述活動に励みました。生涯にわたり多くの旅をし紀行記を書きました。

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