貝原益軒は天和2年(1682)に「養生訓」の下書きともいえる「頤生輯要」(いせいしゅうよう)を著し、その後正徳3年(1713)に「養生訓」を出版しました。
この中には「人生の楽しみ方」が書かれています。その楽しみ方には、以下の3つがあります。
1.人として正しい道を歩き、善を楽しむこと
2.病なく快く楽しむこと
3.長命で人生を長く楽しむこと
益軒はその三楽をいかなる富や名誉の貴さよりも優れたものとしています。
また、長寿もただ長く生きるということではなく、欲を捨て謙虚に、畏敬の念を忘れずに生きる人間の真の姿を提示しています。