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「楽善堂三薬・精リ水」
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この風呂敷かついだ男の子はだれ? |
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この男の子は、きっとお店に奉公に出た子で、となりの女性がお店の奥様ね。
江戸時代には「奉公」といって、こどもは10歳くらいから働きに出たの。商家で働く場合は、最初は「丁稚(でっち)」として住み込みの店員さんとして入るのね。最初は店や奉公先の家の雑用をする。商人に必要な読み書き・そろばんは習わせてもらえるけど、普通は給料なし。その代わり、「仕着せ」といって着る服はもらえた。ときどきはお小遣いももらえたようね。
17〜18歳になると、手代になって、販売・接客・仕入れなど、店員さんらしい仕事をさせてもらえるようになる。手代になるとようやく給料がもらえるのよねー。この先は店の規模にもよるけど、いろいろな仕事を経験しながら、先輩から順に偉くなっていけるという訳。
奉公人の中で一番偉いのは番頭さん。いわゆる店の支配人なんだけど、店のことだけでなく、店のご主人の家のことも任されていろいろできるので、奉公人にとってはあこがれの仕事なんだよね。大店でなければ、資金やお得意様を分けてもらって独立したりすることもあったんだよ。
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