約145m2の広々としたスペースに、約70点の資料を展示。小野蘭山の世界観、江戸の風情を演出しています。
日本の本草学は、中国書物に記載された日本産の同一物の有無や、和名の研究から始まりました。このコーナーでは、本草学の日本での発展とさまざまな本草書を紹介しています。
蘭山は、13歳で松岡恕庵に入門し、18歳で師の亡き後は独学で本草学を修めました。このコーナーでは、師の著書で蘭山が描いた植物画を紹介しています。(蘭山翁画像:国立国会図書館所蔵)
このコーナーでは、野外採薬(植物採取)を重視した蘭山の著書や採薬記録、書幅、門人との書簡を紹介。天井には、薬草と曼荼羅をモチーフに、小野蘭山の世界観を表現した直径3メートルの大きな照明を吊り下げた空間演出を施しています。
江戸時代中期になると、「薬品会」や「物産会」が各地で行なわれるようになり、本草学が一般庶民にも浸透していきました。このコーナーでは、文芸、園芸などさまざまな分野で浸透していった普及の様子を伝えるパネルや標本資料を紹介しています。
本草学の研鑽を積み名声を得た蘭山に入門した門人の数は、1000人にも及んだと言われています。このコーナーでは、門人たちの足跡を記したパネル、絵画、特徴ある書籍などを紹介しています。
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