抗てんかん剤AMPA受容体拮抗剤「Fycompa®」、英国ハットフィールド工場における製剤化ラインのオープニングセレモニーを開催英国大学・科学担当大臣 デービッド・ウィレッツ氏が出席

エーザイ株式会社(本社:東京、社長:内藤晴夫)は、このたび、自社創製のファースト・イン・クラスの抗てんかん剤である、AMPA受容体拮抗剤「Fycompa®」(一般名:ペランパネル)について、欧州当局より当社の欧州ナレッジセンター(EKC)内にある生産子会社エーザイ・マニュファクチャリング・リミテッド(所在地:英国ハートフォードシャー、以下EML)ハットフィールド工場における製造承認(タイプ2バリエーションによる追加製造場所としての承認)を取得し、製剤化ラインのオープニングセレモニーを開催しました。当社は同工場を、Fycompa®のグローバル供給拠点として位置づけ、今後世界各国からの製造サイトとしての認可取得を進めてまいります。

オープニングセレモニーには英国大学・科学担当大臣デービッド・ウィレッツ氏が出席され、当社の英国における活動を英国ライフサイエンス業界の成功例として、今後の継続的な革新的新薬創出と患者様貢献への期待を寄せられました。

pFycompa®は、当社の筑波研究所と英国の研究所が共同で創出した新薬であり、12歳以上のてんかん患者様の部分発作(二次性全般化発作を含む)に対する併用療法を適応として、世界に先駆けて欧州で販売承認を取得し、2012年9月に英国を皮切りにドイツ、オーストリア、デンマークで発売しました。

当社は2009年6月に、英国ハートフォードシャーに、欧州地域における事業の拡大をはかる目的で、探索研究、臨床研究、生産、マーケティング、欧州事業統括の各機能が集約されたEKCを設立しました。現在は、欧州、中東、アフリカ(EMEA)を統括するリージョナル・ヘッドクォーターとして、その役割はさらに重要になっています。また、EKC内にあるハットフィールド工場は、これまで主に欧州各国向けの生産拠点としてその機能を果たしてきましたが、今回の製造承認取得に続き世界各国からの製造承認取得を進め、今後はFycompa®のグローバル供給拠点としてその機能を拡大していきます。

当社は、英国で創薬、生産、販売を一元化したバリューチェーンを強化することにより、EMEAリージョンでのプレゼンスを高めるとともに、グローバルな患者様貢献を果たしてまいります。

以上

[参考資料として、Fycompa®製剤化ラインのオープニングセレモニーの写真を添付しています]

<参考資料>

1. Fycompa®製剤化ラインのオープニングセレモニー

2012年9月24日(英国現地時間)、ハットフィールド工場内で、Fycompa®製剤化ラインのオープニングセレモニーを行いました。右から、英国大学・科学担当大臣デービッド・ウィレッツ氏、エーザイEMEAプレジデント ガリー・ヘンドラー氏、エーザイ代表執行役専務 土屋裕氏、エーザイヨーロッパ生産本部長キャサリン・ケイ氏、エーザイヨーロッパ上級副社長デービッド・ジェフリーズ氏

2. Fycompa®製造ライン