小中高校生を対象とした、認知症を知り自分にできることを考えるための教材を販売開始

(「認知症教材」は、2021年3月をもって販売を終了いたしました。)

エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫、以下 エーザイ)は、日本において、小学生および中高生を対象とした、認知症を知り自分にできることを考えるための教材を作成し、本日より自治体や教育機関、医療・介護関係者などに向けた販売を開始することをお知らせします。

今回作成したのは、DVD教材、小学生向け・中高生向けテキスト、および各テキストに対応する指導用手引書の5種類の教材です。DVD教材では、認知症を発症した祖母をめぐる家族の物語を実写ドラマとして描き、認知症とは何か、認知症の人の気持ち、認知症の人に対する接し方などを学ぶことができる内容となっています。テキストには、DVDのあらすじに加えて、高齢化社会や認知症に関する基礎知識、認知症の人との接し方のポイントが記載されており、授業やグループワークで利用することができます。指導用手引書には、授業の展開案、質疑応答案、参考資料およびグループワークで活用できるワークシートなどが記載されています。

教材の監修者である日本認知症ケア学会理事長、医療法人社団翠会和光病院院長の今井幸充先生は、「認知症になって一番不安なのはご本人であり、家族や周囲の接し方によって、症状に変化が生じる場合があります。さらに認知症の人は、2025年には65歳以上の高齢者の5人に1人(約700万人)まで増加すると予測されています。しかし、核家族化の進行により、認知症の人に接する機会の少ない児童や生徒が増えています。学校教育の場などで、認知症について学び、認知症の人の気持ちや接し方を皆で考えることは、高齢化社会が進行する現代において大変重要な布石になると考えています。認知症の人との共生を考える教材作成というエーザイの取り組みに賛同しています。」と述べています。

エーザイの代表執行役日本事業担当兼CIOである林秀樹は、「エーザイは、自治体や医療・介護関係者などと連携して“認知症と共生するまちづくり”活動に取り組む中で、教育現場における認知症啓発の必要性を認識し、認知症に関する知識の習得に加えて、認知症の人の気持ちや接し方をグループワークなど参加型授業のなかで考えることができる教材を作成しました。教材を通じて、子供達が自身の祖父母のほか、地域社会の一員として公共の場で接する高齢者の様子に関心を持ち、様子がおかしいと感じたら周りの大人に相談するなど対応のきっかけとなればと考えています。」と述べています。

以上

<参考資料>

1. 教材の種類と概要について

1) 教材の構成

小学生および中高生を対象に計5種類の教材を販売します。

  • DVD教材「おばあちゃんが家に来た~認知症って?~」
  • 小学生向けテキスト「知ってる? 認知症 考えよう! 自分でできること」
  • 中高生向けテキスト「みんなで支える 認知症を知ろう、考えよう」
  • 小学生向けの指導用手引書
  • 中高生向けの指導用手引書

DVDは小学生および中高生共通の内容となっており、祖母と同居を始めた家族の物語を約18分間の実写ドラマとして収録しています。物語の中で、認知症を発症した祖母の日常生活での行動と、小学5年生の主人公、中学2年生の姉、父母の気持ちや対応の変化を、同居から認知症診断、平穏な生活を取り戻すまで、時間を追って描いています。

DVDビデオプレーヤーまたはDVD再生機能のあるパソコンで視聴可能です。全9章で構成されており、章ごとに区切って視聴することもできます。

テキストはB5版サイズで12ページ、指導用手引書はA4判サイズで8ページです。

DVDとテキストを組み合わせ、学校授業1時限の授業で利用することができます。

教材の種類と概要 写真

2) 販売価格(税込み、送料別)

※左右にスクロールできます

DVD 3,100円/1枚
テキスト(50冊) ※小学生向け、中高生向けそれぞれ 4,000円(1冊あたり80円)
セット(DVD1枚+テキスト50冊+指導用手引書1冊) 7,340円
(DVD 3,100円、指導用手引書240円、テキスト1冊あたり80円)

2. エーザイ株式会社について

エーザイ株式会社は、本社を日本に置く研究開発型グローバル製薬企業です。患者様とそのご家族の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献する「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)」を企業理念としています。グローバルな研究開発・生産・販売拠点ネットワークを持ち、戦略的重要領域と位置づける「神経領域」「がん」を中心とするアンメット・メディカル・ニーズの高い疾患領域において、世界で約1万人の社員が革新的な新薬の創出と提供に取り組んでいます。

エーザイは、アルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症治療剤「アリセプト®」の開発・販売から得た経験を活かし、医療従事者や介護関係者、行政などの協力を得て認知症と共生する「まちづくり」に取り組み、世界で推計1万回以上の疾患啓発イベントを開催してきました。認知症領域のパイオニアとして、次世代治療剤の開発にとどまらず、診断方法の開発やソリューションの提供にも取り組んでいます。

エーザイ株式会社の詳細情報は、http://www.eisai.co.jp別ウィンドウで開きますをご覧ください。