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ニュースリリース

2011年10月17日

米国ジョンズ・ホプキンス大学との神経領域における創薬研究の共同研究契約を締結

 エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)は、米国ジョンズ・ホプキンス大学(Johns Hopkins University:JHU)との間に、神経領域における創薬研究の共同研究契約を締結しました。当社は、神経領域における当社の創薬経験知と、JHU内に設立されたジョンズ・ホプキンス・ブレインサイエンス・インスティチュート (Johns Hopkins Brain Science Institute: JHBSi)の強みであるトランスレーショナル・リサーチを組み合わせたオープンイノベーションによって、革新的な治療薬を開発し、患者様に提供することをめざします。

 本契約により、JHBSiが同大学内のネットワークより見出した神経領域における新規創薬ターゲットと、当社独自の化合物ライブラリーを用いて、両者が連携して臨床導入に向けた化合物の創出をめざします。本共同研究では、当社のオープンイノベーションモデルに則り、JHBSiが主導的に化合物創出に向けた研究を推進する役割を担います。当社は、研究開発の各マイルストンにおいて、一定のクライテリアを満たした化合物の開発および商業化に関するオプション権を保有します。オプション権を行使する場合、当社はJHUに対して、契約一時金、マイルストンペイメントおよび売上に応じたロイヤルティを支払います。

 JHBSiは、JHUのネットワークに所属する500人を超える基礎・臨床神経科学者が連携し、画期的な共同研究を促進することを企図して設立されました。その共同研究は、2009年に開始されたニューロトランスレーショナル・プログラムの一環として進められており、JHUの神経科学部門の基礎および臨床研究の経験知を活用し、創薬およびトランスレーショナル・リサーチを加速するための、革新的な手法を探究することを使命としています。

 当社は神経領域を重点領域と位置づけています。今回のJHBSiとの創薬研究における提携により、未知なる病因の解明とそれに対する的確な治療法の探究に取り組み、患者様とそのご家族の多様なニーズの充足と、ベネフィット向上により一層貢献してまいります。

以上

[参考資料として、トランスレーショナル・リサーチ、ジョンズ・ホプキンス・ブレインサイエンス・インスティチュート、エーザイの神経領域における産学連携・オープンイノベーションの取り組みについて添付します]

<参考資料>

1. トランスレーショナル・リサーチについて
 基礎医学や工学、産学連携研究で開発された研究成果のうち、臨床応用の可能性があるものを、臨床医学の場に橋渡しする一連の研究過程です。最終的には診療に適用できる治療法・医療技術へと開発していくことを目的としたものです。

2. ジョンズ・ホプキンス・ブレインサイエンス・インスティチュートについて
 ジョンズ・ホプキンス・ブレインサイエンス・インスティチュートのミッションは、脳の発生と機能の根本に関わる未知の事象を解明し、脳の疾患のメカニズムを究明することです。その研究過程で得られた知見は、効果的な治療法の開発を促進することが期待されています。

3. エーザイの神経領域における産学連携・オープンイノベーションの取り組み
 当社は、神経領域における当社の創薬経験知を生かしたオープンイノベーションを推進することで、効果的なプロダクトクリエーション活動を志向しています。創薬ターゲットに関する研究では、英国のロンドン大学(University College London:UCL)と1990年以来20年以上の協力関係を築いています。本連携は2011年より新たなフェーズに入り、神経炎症(Neuroinflammation)、神経血管・ミトコンドリア関連(Neurovascular/Mitochondria)、タンパク質恒常性(Proteostasis)等をテーマとした共同研究を開始する計画です。この他、基盤技術開発について放射線医学総合研究所(脳内PETイメージング)、産業技術総合研究所(新規動物モデル)、京都大学(霊長類動物モデル)と連携しています。当社は、ジョンズ・ホプキンス大学との本提携を新たな機会として、神経領域における未知なる病因の解明とそれに対する的確な治療法の探究に取り組み、患者様とそのご家族の多様なニーズの充足と、ベネフィット向上により一層貢献してまいります。