プロトンポンプ阻害剤「パリエット®」日本で非びらん性胃食道逆流症に関する効能・効果および用法・用量の追加承認を取得

エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)は、このたび、プロトンポンプ阻害剤「パリエット®」(一般名:ラベプラゾールナトリウム)について、日本で非びらん性胃食道逆流症の効能・効果および用法・用量の追加承認を取得しました。

非びらん性胃食道逆流症は、胃酸等の胃内容物の食道内への逆流によって、胸やけを中心とした自覚症状を有しますが、内視鏡検査では、食道にびらんや潰瘍等の粘膜傷害を認めない疾患です。本疾患は、食道に粘膜傷害を有する逆流性食道炎と同様に、強い胸やけと顕著なQOLの低下を認めることが特徴であり、自覚症状を早く確実に消失させ、症状によるストレスを解放することが、治療において重要な課題となっていました。

「パリエット®」は、胃酸分泌の最終段階にあるプロトンポンプを阻害し、臨床において、強力な酸分泌抑制作用と速やかな効果発現を示すことが確認されています。日本では、すでに胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助などの適応を取得しております。今回の、非びらん性胃食道逆流症の追加承認により、本剤の酸関連疾患における臨床的価値が一層高まることになります。

本剤は、1997年に日本で最初に発売され、1998年には欧州、1999年には米国で「アシフェックス®」の商品名にて販売を開始し、現在、世界90カ国以上で承認されています。欧米ではすでに本疾患の効能・効果*を有しております。

当社は、日本においても、非びらん性胃食道逆流症に対する新たな治療の選択肢を提供することで、患者様のQOL向上を目指し、酸関連疾患の患者様の治療に一層の貢献をしてまいります。

以上

  • 欧米での効能・効果は「Symptomatic GERD」です。