シンバイオ製薬株式会社とエーザイ株式会社は韓国とシンガポールを対象としたベンダムスチン塩酸塩(SyB L-0501)に関するライセンス契約を締結

シンバイオ製薬株式会社
エーザイ株式会社

シンバイオ製薬株式会社(本社:東京都、社長:吉田文紀、以下「シンバイオ」)とエーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫、以下「エーザイ」)は、韓国およびシンガポールの2カ国を対象とした、ベンダムスチン塩酸塩(以下「ベンダムスチン」)の開発および販売に係る独占的ライセンス契約を締結しました。本契約により、シンバイオはエーザイに対し、韓国およびシンガポールにおけるベンダムスチンの独占的開発および販売権を供与します。

契約対象地域の市場性については、韓国では毎年約2300人が、シンガポールでは毎年約300人がそれぞれ新たに非ホジキンリンパ腫と診断されています。低悪性度非ホジキンリンパ腫の患者様では初期治療により寛解が見られても再発を繰り返す症例が多く、延命期間は長いものの完治する症例は極めて少ないことが知られています。

シンバイオは、これを機会にアジア・パシフィック地域における事業展開を促進してまいります。一方、エーザイは、豊富な抗がん剤の自社パイプラインにベンダムスチンが加わることにより、韓国およびシンガポールを含め、アジアにおけるがん領域での本格的事業展開を推進します。

ベンダムスチンは、欧州では、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病治療剤として、長年ドイツで使用されています。また、米国では、2008年3月に慢性リンパ性白血病治療剤として、また同年10月に再発性B細胞性非ホジキンリンパ腫治療剤としてFDA(米国食品医薬品局)より承認され、既に発売されています。日本においては、低悪性度非ホジキンリンパ腫およびマントル細胞リンパ腫を対象としたフェーズⅡ試験を終了し、本年3月に開催された施設外効果判定委員会においてその全例が効果判定対象症例と認定されました。現在、2009年度末までの申請に向けて両社で準備を進めております。

シンバイオとエーザイは、未だ満たされていない医療ニーズに応えるべく緊密に協力し、韓国およびシンガポールにおいても一日も早くベンダムスチンを患者様ならびに医療関係者にお届けできるよう、開発を進めてまいります。

以上

[参考資料として塩酸ベンダムスチン、シンバイオおよびエーザイの概要を添付しております]

本件に関するお問い合わせ先

  • シンバイオ製薬株式会社

    事業開発本部長 米山 龍哉

    03-5472-1123

  • エーザイ株式会社

    PR部

    03-3817-5120

<参考資料>

  1. ベンダムスチン塩酸塩について

    ベンダムスチン塩酸塩は、シンバイオ製薬株式会社がアステラス・ドイッチラント、(本社:ドイツ、ミュンヘン<旧、アステラス・ファルマ>)より、日本、中国、韓国、台湾、シンガポールにおける開発および販売についての独占的権利を取得しています。

    本剤は、旧東ドイツ のイエナファルマ社により合成された抗がん剤で、現在、欧州では、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病治療剤として、「Ribomustin®」の製品名でドイツにおいて販売されています。また、米国では、「Treanda®」の製品名で、慢性リンパ性白血病および再発性B細胞性非ホジキンリンパ腫治療剤としてFDA(米国食品医薬品局)より承認され、既に発売されています。

  2. シンバイオ製薬株式会社について

    シンバイオ製薬株式会社は、前アムジェン社本社副社長でアムジェン株式会社を創業した前社長の吉田文紀が2005年3月に設立した医薬品企業です。

    経営理念は「共創・共生」(共に創り、共に生きる)で表され、患者さんを中心として医師、科学者、行政、資本提供者を「共創・共生」の経営理念で結び、満たされない医療ニーズに応えてゆくことにより、社会的責任及び経営責任を果たすことを事業目的としております。

    シンバイオ製薬株式会社の詳細情報は、www.symbiopharma.comをご覧ください。

  3. エーザイ株式会社について

    エーザイ株式会社は、研究開発型のヒューマン・ヘルスケア(hhc)企業で、グローバルに研究・製品の開発・販売活動を行っています。エーザイは、神経・精神領域を含むインテグレーティブ・ニューロサイエンス、がん治療と支持療法を含むインテグレーティブ・オンコロジー、血管・免疫反応領域の3つの治療領域に活動を集中し、世界各地にある研究、生産、販売拠点を通じて、世界の患者様に貢献しています。

    エーザイ株式会社の詳細情報は、www.eisai.co.jpをご覧ください。