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ニュースリリース

(2008年7月30日) 印刷用(PDF 65KB)

糖尿病性神経因性疼痛治療剤「α- Lipon 300 STADA®」に関し、中国でライセンス契約締結


 エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫、以下エーザイ)の 100%子会社である「衛材(中国)薬業有限公司」(本社:江蘇省・蘇州市、董事長:赤田幸雄、以下ECI)は、本日、STADA社(本社:ドイツ)の中国販売子会社であるヘルスビジョンエンタープライズ社(所在地:香港、董事:Alex Leung、Zona Yim、以下ヘルスビジョン社)とSTADA社が開発した糖尿病性神経因性疼痛治療剤「α - Lipon 300 STADA®(一般名:α-リポ酸)」に関して、中国における販売およびリパック(半製品への小分け製造)等に関わるライセンス契約を締結しました。

 本契約により、ECIは8月1日より、中国における「α - Lipon 300 STADA®」の販売促進活動をヘルスビジョン社から継承します。今後、ECIは同社蘇州工場において同製品をリパックするための承認許可申請の準備を進めます。承認取得後はECIがリパックおよび販売を行う予定です。

 「α - Lipon 300 STADA®」は、STADA社が開発した糖尿病性神経因性疼痛治療剤です。中国ではヘルスビジョン社が2005年から「奥力宝®」の商標で販売しています。「α - Lipon 300 STADA®」は抗酸化作用を有しており、グルコース代謝を正常化することによって活性酸素の過剰生産を抑制し、糖尿病に伴う神経障害による疼痛を改善します。

 中国では、近年の急激な経済発展に伴い、糖尿病の発症率がここ数年では年間約10%の割合で増加しています。現在、糖尿病患者様の数は3000万人を超え、2025年にはその数は4600万人にも上ると見込まれています。糖尿病が進行すると発症する合併症の一つである糖尿病性神経障害では、手足の指先の痛みやしびれ感などの感覚異常が現れることがあります。「α - Lipon 300 STADA®」はそうした感覚異常に対して処方されています。

 エーザイは、すでに発売している末梢性神経障害治療剤「メチコバール®」、現在申請中の速効型インスリン分泌促進薬「グルファスト®」に「α - Lipon 300 STADA®」が加わることにより、中国において糖尿病領域での新たな展開を図るとともに、糖尿病患者様のQOL向上に、より一層の貢献を果たしていきます。今後も当社は自社品に加え、地域特性に合致した戦略的な製品のラインナップ強化を積極的に推進してまいります。
以上


[参考資料として、製品概要およびヘルスビジョン社概要を添付しております]


<参考資料>


■「α - Lipon 300 STADA®」の製品概要
【製品名】
 α - Lipon 300 STADA®

【一般名】
 α -リポ酸

【効能・効果】
 糖尿病性末梢神経病変起因による感覚異常

【用法・用量】
 α-リポ酸として、1日300mg~600mg(1~2アンプル)を2~4週間、静脈内注射、点滴静注または筋肉内注射する。ただし、静脈内注射の場合は緩徐に投与し、1分あたりの投与量が50mg(注射液2ml相当)を超えないこととする。点滴静注の場合は、例えば250~500mgのα-リポ酸(10~20mlの注射液相当)を100~250ml生理食塩液で溶解し、30分間以上かけて投与する。筋肉内注射の場合は、1回の最大投与量を50mg(注射液2ml相当)とする。それを超える投与量が必要な場合は、数回に分けて投与する。

【副作用】
 静脈内注射により頭重感、呼吸困難が発現することがあるが、これらの症状は一過性であり、自然に緩和する。また、注射部位あるいは全身にアレルギー性反応が発現することがある。孤発的に痙攣、複視、紫斑、血小板障害が発現する。

■ヘルスビジョン社概要
 ヘルスビジョン社(所在地:香港)は、ドイツの上場企業であるSTADA社の中国販売子会社であり、STADA社製品をはじめ、欧州、米国の中堅医薬品企業の中国国内での許可承認取得および販売を手がけている。現在は呼吸器領域、耳鼻咽喉科領域、外科領域に注力している。主な製品には、急性及び慢性副鼻腔炎、気管支炎治療剤のGelomyrtol®、アレルギー性鼻炎治療薬のAzep® 鼻用スプレー、外科的手術後止血剤Fibinglu®などがある。2007年の売上高は約8百万ユーロ。
 ヘルスビジョン社についての詳細情報は、同社のウェブサイトwww.hvision.comをご覧ください。