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ニュースリリース

(2003年7月18日)

「パリエット錠10mg」、逆流性食道炎維持療法の追加承認取得


 エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)は、本日、プロトンポンプ阻害剤「パリエット錠10mg」について、2003年7月17日付の逆流性食道炎維持療法を認める用法・用量の一部変更承認書を受領しました。「パリエット錠10mg」はすでに逆流性食道炎の適応症を取得していますが、投与期間が8週間までとなっています。今回、再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法を承認取得したことにより、8週間を超える投与が可能になります。なお「パリエット」は米国(製品名:アシフェックス)・欧州において、すでに維持療法の承認を取得しています。


 逆流性食道炎は、胃液などの逆流によって食道粘膜にびらんや潰瘍が生じ、頻繁な胸やけや呑酸(げっぷ)などの症状を伴う疾患で、治癒後の再発率が高く、適切な維持療法が必要になります。高齢人口の増加や食生活の欧米化により患者数は増加しており、この疾患に対する維持療法は重要な治療手段となります。


 当社は、創業以来消化器領域に継続して治療薬を創出しており、本承認の取得により、酸関連疾患の治療に一層貢献したいと考えています。


 「パリエット」は1997年に日本で最初に発売され、1998年には欧州、1999年には米国で販売を開始しました。現在では世界70カ国で販売されています。


以 上


お問い合わせ先
エーザイ株式会社 広報部
TEL  03-3817-5120



[ 参考資料として承認内容と用語説明を添付しております ]
[承認内容]

・商品名 : パリエット錠 10mg

・追加された
 用法及び用量 : 逆流性食道炎
通常、成人にはラベプラゾールナトリウムとして1日1回10mgを経口投与するが、病状により1日1回20mgを経口投与することができる。なお、通常、8週間までの投与とする。さらに再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては1日1回10mgを経口投与する。

[パリエット錠10mgの特長]

パリエット錠は、効果発現の速さ、代謝特性から確実な酸分泌抑制を示すことが臨床で確認されています。また今回承認を得た再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては、治療用量と維持用量が10mgであり、用量を変更せずに服用を継続できます。

[用語説明]
1.逆流性食道炎維持療法
逆流性食道炎は治癒後も再発・再燃を繰り返しやすい疾患であるため、再発防止のためには治癒した後も継続して薬剤を服用することが効果的です。逆流性食道炎の維持療法により、逆流性食道炎患者の生活の質(QOL)の向上が図られるようになってきました。
2.逆流性食道炎
胃酸などの胃内容物が胃から食道内へ逆流することにより、食道粘膜が傷害される疾患です。近年、国内でも高脂肪食摂取による酸分泌の亢進と食道括約筋の弛緩、肥満による腹圧の上昇、高齢化に伴う食道括約筋機能の低下など、胃食道逆流を引き起こす要因の増加に伴い、本疾患の患者数が増加してきています。本疾患は日中あるいは夜間の胸やけを伴うために、患者の生活の質(QOL)が低下しており、的確な治療が重要となっています。この疾患には、胃酸分泌をつかさどるプロトンポンプを直接阻害するプロトンポンプ・インヒビター(PPI)が優れた効果を示し、日中並びに夜間の酸分泌を抑制し、胸やけと食道粘膜傷害の改善に貢献します。

逆流性食道炎の患者は、米国で人口のおよそ1.2%から2.0%とされ(American Journal of Medicineほか)、日本では上部消化管検査受診者の16.3%(GERD Guideline Workshop Report 2002)と報告されています。
3.酸関連疾患
胃酸分泌が関与する上部消化管疾患の総称で、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などが含まれます。これらの疾患に関しては、欧米ではプロトンポンプ阻害剤(PPI)による治療が主流であり、我が国においても、今後、酸関連疾患治療におけるPPI療法がいっそう普及すると予測されています。

酸関連疾患の潜在患者は、米国人口のおよそ30%、日本でもおよそ12%と報告されています。(Data Monitor, Stakeholder Perspectives: Gastrointestinal Disorders, 02/2003)