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くすりは、その“量”によって毒にも薬にもなる。俗に 「さじ加減」 と言われるように、“くすり”は“はかる”ことと密接な関係にある。こうしたこともあって、内藤記念くすり博物館には総数1,000点余の度量衡資料が収蔵されているが、薬学薬業に関するものだけでなく、あらゆる分野にわたって集められているのが特徴である。
豊臣秀吉がその道の達人に与えた「天下一」の称号が刻まれた秤や、素朴な石製の分銅、毒薬天秤・化学天秤の初期のもの、極めて精密なものなど、多種多様な資料が展示されている。中には洋薬渡来とともに伝来したオランダの薬秤など珍しいものも少なくない。 |
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