昔から今日まで、病気はつねに人々の暮らしとともにあった。 ある食べ物を食べて下痢をすれば、それは食べ物にすむ悪魔のせいであり、原因不明の高熱が出れば、その人に悪霊がのりうつったものと考えられていた。このように、病気は長い間精霊や悪魔の仕業として恐れられ、人々は、その苦しみや恐怖から逃れるために、様々な方法を用いてひたすら祈り続けるしかなかった。古くから伝わる神事や習俗の中に、病魔を追い払うための儀式がいまなお数多く残されているが、昔の人々の恐怖がいかに大きかったかを物語っているように思う。
注連縄(しめなわ)
流し雛
疱瘡除けの玩具
白沢(はくたく)
病に立ち向かう術
薬の神々たち
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