人々は、長い間病気の苦悩と恐怖にさいなまれてきた。そして爆発的な疫病の流行や死・・・。近代医学の生まれる以前の疫病の流行は、度々、一国の歴史や文化を大きく変える要因となった。
江戸中期から後期にかけて、家庭医学書を始め、はしか・疱瘡・コレラなど疫病の養生法、治療法を解説した錦絵が数多く出されている。
庶民たちは、こうして疫病に対してさまざまな戒めを持つようになった。生活力にあふれた一見ユーモラスに見える疾病退治の絵の中にも、彼らの真剣な願いが色濃く反映している。
疫病へのおそれ
人体のしくみ
常に携えて
日頃の用心・摂生
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