医学・薬学が発展した今日であっても、私たちは病気を恐れ、何とかかからないようにと願っています。まだ医学・薬学の知識が不十分だった時代、日本では人々は病気というものをどのように考え、どう対処しようとしたのでしょうか。
人々の病気に対する関心は高く、紙や筆記用具が普及するとさまざまな病気が歴史書に記録されました。他、文学・絵巻物などにも採り上げられるようになりました。平安時代の絵巻物「疾草紙」には、当時病気と考えられた人々の様子が描かれています。
医師が目の手術を行っている様子が描かれている。白内障の手術は平安時代の医学書『医心方』にも書かれている。
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