くすりの博物館
サイト内検索
もうひとつの学芸員室
人と薬のあゆみ 薬草に親しむ 内藤記念くすり博物館のご案内 もうひとつの学芸員室くすりの博物館トップページへ


遊ぼう!動かそう!中野コレクション
見てみて!くすり広告
パネルクイズ「資料でふりかえる鍼と灸」
やってみようツボ体操
薬と秤量によって毒にも薬にも
くすりの夜明け−近代の医薬ってどんなものだったんだろう?−
江戸に学ぶ からだと養生
綺麗の妙薬〜健やかな美と薬を求めて〜
病まざるものなし〜日本人を苦しめた感染症・病気 そして医家〜
江戸のくすりハンター 小野蘭山 −採薬を重視した本草学者がめざしたもの−
学芸員のちょっとコラム
館長のトリビア
学芸員のちょっとコラム
クラッシックバレエ Part2 (2012.09.07)

 今年の夏はオリンピック、あっという間に、ロンドンオリンピックが終わりました。感動的でしたね。今回、日本は38個という記録的な数のメダルを獲得したそうです。しかしながら、私は勝敗を争うスポーツよりも、体操、新体操、シンクロナイズドスイミング、冬ならばフィギアスケートなどの演技を鑑賞するのが好きです。高い跳躍や難しい技を綺麗に決めたり、ふらつくことなく床に吸い付くようにピタッと着地できた時、ホッとすると同時にその美しさに感動を覚えました。

 私は、5年前にクラッシックバレエを始めました。現在は、週に2、3回、バレエの練習に励んでいます。以前のコラムで書いたように、もともとは、運動不足の解消、健康維持のためにフィットネスクラブで、ヨガやピラティスと同時に始めましたが、バレエへの興味がしだいに高まり、本格的なレッスンを受けたくなって、バレエスタジオの扉をたたきました。仕事帰りや休日の私は、バレエで体の柔軟性を高めてリフレッシュしています。自分の仕事が忙しかったり先生のご都合で1週間以上レッスンを怠ると、体が鈍ってきて気分が悪くなるように感じます。

 バレエスタジオといっても、先生の自宅の一部をレッスン場にした小さな教室です。そこには、幼児からバレエコンクールを目指す中学生や高校生までが所属しています。昼間のクラスは主婦が多いため、比較的ゆるやかな初級者のレッスンですが、夜のクラスでは、小中高校生と一緒に中級レベルのレッスンを受けることになります。こどもたちと同じように指導してくださるので気分は若返りますが、こどもたちに迷惑をかけないようにと、自ずとこちらも真剣になります。
 常に、正しい筋肉を正しい姿勢で使うとことが大切です。腹部やお尻に力を入れて、頭や首筋、体の軸となる真ん中の姿勢が高く引きあがるように意識し、足のつま先から手の指先まで、常に細かな動きに気を配ります。基本となる動作がいくつかあり、同じ動きの反復練習で、練習を怠ると筋肉が落ちたり、バランスが崩れてしまうのですぐにわかります。

 『論語』の中に、こんな格言があります。「子曰、知之者不如好之者、好之者不如楽之者」、これを知る者はこれを好む者にかなわない これを好きな者はこれを楽しんでいる者にかなわない、という意味ですが、一般的に「好きこそものの上手なれ」ともいいますね。物事は、楽しんで取り組む人が上達するようです。誰かと比較したり、勝ち負けではなく自分との戦いだと感じます。体力づくりや健康維持のために始めたバレエですが、発表会の舞台に立つこと、トウシューズを履いて踊ることなど、楽しみながら自分なりに挑戦していきたいと思います。

 学芸員のちょっとコラム「クラシックバレエ」
ご意見ご感想著作権について Copyright(C), Eisai Co., Ltd. All rights reserved.