「第2回グローバルヘルス・アカデミー」に当社CEO内藤晴夫が登壇社会課題に対するインパクトの見える化とGlobal Health Ecosystemに関する提言

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2023年3月31日掲載

2023年3月29日にメディア向けに開催された第2回グローバルヘルス・アカデミー「世界の感染症に対する日本企業の最新アプローチ」に当社CEOの内藤晴夫が登壇し、「パートナ―シップによる顧みられない熱帯病制圧と社会善の実現」と題して講演を行いました。本アカデミーは、当社も参画する「グローバルヘルスを応援するビジネスリーダー有志一同(以下、有志一同)」が主催し、外部有識者として結核予防会理事長、新型コロナウイルス感染症対策分科会会長の尾見茂先生を迎え、有志一同から内藤CEOを始め、富士フイルム代表取締役社長・CEOの後藤 禎一氏、シスメックス代表取締役会長兼社長CEOの家次恒氏、ビル&メリンダ・ゲイツ財団 日本常駐代表の柏倉美保子氏が登壇し、それぞれの取り組みに関する講演とトークセッションが行われました。

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内藤は、講演の中で、企業が社会的課題にパブリックと共に取り組む意義や、岸田政権の「新しい資本主義」においても従来のリスク・リターンに加えてインパクト(社会的課題への取り組み)が新しい企業評価尺度として求められていることに触れました。当社が10年以上取り組んでいるリンパ系フィラリア症治療薬のジエチルカルマバジン(DEC)錠の提供についても、その無償提供がもたらすインパクト・価値を定量化しています。また、従来のPPP(パブリック・プライベート・パートナシップ)を超えるビジネスモデルとして提案する「Public Benefit Corporation」が、責任の所在やプロジェクトマネジメントなどの課題を克服しソリューション創出につながるものとして、法制化への期待を述べました。
*米国の企業形態のひとつで、公共利益を重視し、社会貢献を目的に置いた法人格。企業の定款上で、社会に対する便益を規定し、必要な活動に関する説明責任を果たすことが求められる。

当社にとって、顧みられない熱帯病やマラリア制圧などの医薬品アクセス向上への取り組みは、CSRとしての活動ではなく、当社の企業理念である「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)」に基づく長期的な企業価値創造と社会的インパクト創出をめざす活動です。引き続きグローバルパートナーとの連携を強化し、顧みられない熱帯病の感染リスクに晒されている人々や疾患に苦しんでいる人々の「健康憂慮の解消」と「医療較差の是正」に貢献してまいります。

グローバルヘルスを応援するビジネスリーダー有志一同について
渋澤 健(シブサワ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役CEO)を代表とする、グローバルヘルス(保健医療分野、特に公衆衛生分野、感染症対策分野での支援及び事業)へ貢献する日本企業等の有志団体。製薬・医療機器をはじめとした保健医療分野のみならず、金融や商社、デジタル、サプライチェーン等多岐にわたる分野から構成され、大企業のみならず中小企業やスタートアップも含めた多様な企業の経営者が参画しており、当社からはCEOの内藤晴夫がメンバーとなっています。

有志一同は、政府も含めた多様なセクターが保有するプロダクト・技術を最適化することで、地球規模の課題を解決できる包括的なソリューションを提供できると考えており、そのために有志企業が同じビジョンの下に一丸となって、グローバルヘルス・アクションを推進していく予定です。有志一同は、今後4つの取り組みを検討しています。(有志企業すべてがこの取り組みに参加するとは限りません)

    1. WHOやGlobal Fund、Gaviワクチンアライアンス等の国際保健機関と連携する機会の創出及び強化を推進する専門的なスキームや活動体の検討
    2.  国際展示会でオールジャパンのパビリオン設置およびグローバルヘルス分野で貢献する日本製品の先進性と魅力の発信
    3. 社会性の高い製品のインパクトを数値化・可視化する「インパクト加重会計」という仕組みの導入・参加の推進
    4. 国際保健に関する企業の声を、政府に届ける活動の継続

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