2023年3月28日掲載
エーザイ株式会社（以下 エーザイ）は、株式会社PoliPoli（以下 PoliPoli）が実施している「Reach Out Project」に協賛し、グローバルヘルスセミナーを提供しました。
Reach Out Projectは、グローバルヘルスに取り組む次世代リーダーを育成するプロジェクトであり、グローバルヘルスや政策提言を専門とする有識者や企業担当者による講座やワークショップ、グループワークなどを受けて、政策提言案の作成発表を行うことを目指しています。今回は、Reach Out Projectのメンバーの皆さんに対して、当社がグローバルヘルス分野において注力する、顧みられない熱帯病（NTDs）としてのリンパ系フィラリア症（LF）およびマイセトーマに対する取り組みについて講義を行いました。
LFについて、WHOとの合意に基づいて、当社が治療薬の一つであるジエチルカルバマチン（DEC）錠を自社のインド工場で製造し、2013年から29カ国の蔓延国に20.8億錠を無償提供していること、さらにLF制圧に向けて、蔓延地域での疾患啓発活動や集団投薬（Mass Drug Administration: MDA）の実施支援活動を行っていることを紹介しました。
マイセトーマに関しては、マイセトーマが感染経路や罹患者数等の基本的情報が不足していることから、「最も顧みられない熱帯病」の一つと言われていること、当社が国際的な非営利研究開発組織 であるDrugs for Neglected Diseases initiative（DNDi）や国際NGOである特定非営利活動法人 難民を助ける会（AAR Japan）と協力し、世界初のマイセトーマ治療薬の研究開発や蔓延地域における疾病啓発活動に取り組んでいることを説明しました。
参加者の皆さんからは、活発に質問いただき、グローバルヘルスの取り組みに対する強い関心や想いが感じられました。
当社は、人々の「健康憂慮の解消」や「医療較差の是正」という社会善の実現と長期的な企業価値の創造をめざしており、NTDs制圧をはじめとするグローバルヘルスへの取り組みは、当社の企業理念が導く重要なビジネスドメインの一つと位置づけています。引き続きグローバルパートナーとの連携を強化し、NTDs制圧、そしてグローバルヘルスに貢献してまいります。