世界NTDの日(World NTD Day) 日本国内イベント開催報告「2030年SDGs達成およびNTD制圧に向けたロードマップ」

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2023年2月13日掲載

顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases:NTDs)は、世界保健機関(WHO)が指定する20の疾患のことであり、未だ世界中で17億人が感染リスクにさらされています。主に貧困な人々の健康に大きな影響を与えているNTDsへの認知向上と支援増を目的として、WHOは1月30日を「世界NTDの日(World NTD Day)」と定めています。

毎年、世界NTDの日には、世界を結ぶ象徴的なイベントとして、これまで各国の有名建築物をNTDsのシンボルカラーである(紫とオレンジ)にライトアップし、世界をつないでいましたが、昨今の世界的なエネルギー危機の状況から、今年はライトアップが中止されました。

代わって、各地域・国でNTDsを再確認、支援を盛り上げるイベントが企画され、日本では、患者様、政府関係者など、様々な立場でNTDに関わっていらっしゃる10名の方が登壇し、NTDs支援に向けたそれぞれの意見を交わしました。

イベントの様子(写真提供 JAGntd)

NTDsの根絶は、SDGs(持続可能な開発目標)の目標3(すべての人に健康と福祉を)のターゲット3.3に明記されています。WHOによる2030年NTD制圧に向けたロードマップを意識し、顧みられてこなかった疾患に対するイノベーションとそれを促す投資の重要性、さらに本年5月のG7サミットの主催国として、ユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)だけでなく、安全保障の観点からも世界の保健分野への支援強化に向けた日本のリーダシップを訴えるメッセージが発信されました。

NTDs制圧に取り組んでいるパートナーとして、エーザイは、日本のNTDs関係者とともに本イベントに企画段階より協力しました。当日のイベントの詳細や動画はこちらからご覧いただけます。

また、日本のイベントに向けて寄せられたDr. Ibrahima Socé Fall(WHO NTD部部長)のメッセージも、こちらからご覧ください。 

今回のイベントを通じて、2023年 世界NTDの日のメッセージである「ACT now ACT together」(今、一緒に行動を !)が広く意識され、コロナの影響を受けて遅延しているNTDs支援が活性化されるきっかけとなることを望みます。

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