くすりの博物館
サイト内検索
もうひとつの学芸員室
人と薬のあゆみ 薬草に親しむ 内藤記念くすり博物館のご案内 もうひとつの学芸員室くすりの博物館トップページへ


遊ぼう!動かそう!中野コレクション
見てみて!くすり広告
パネルクイズ「資料でふりかえる鍼と灸」
やってみようツボ体操
薬と秤量によって毒にも薬にも
くすりの夜明け−近代の医薬ってどんなものだったんだろう?−
江戸に学ぶ からだと養生
綺麗の妙薬〜健やかな美と薬を求めて〜
病まざるものなし〜日本人を苦しめた感染症・病気 そして医家〜
江戸のくすりハンター 小野蘭山 −採薬を重視した本草学者がめざしたもの−
学芸員のちょっとコラム
館長のトリビア
館長のトリビア
新任館長挨拶−得意科目は魚の病気と語学習得 (2012.06.01)

 4月1日付けでくすり博物館館長の職責を担うことになりました赤田幸雄(あかだゆきお)です。1952年、辰年生まれで、今年、還暦を迎えます。エーザイ入社後、営業第一線を経験してから本社管理部門で経営計画関連の仕事をしました。その後、インドネシア、台湾の駐在を合計15年間務め人事部、計画部、アジア事業統轄、中国事業担当を経て、本年4月にくすり博物館に異動しました。
 生まれは三重県桑名市です。出身大学は三重大学(当時は三重県立大学水産学部増殖学科)で専門は水族生理病理学です。専門内容は主に養殖魚の魚病研究で、淡水・海水の養殖魚の病気の原因を調べ、その予防法や治療法を模索し、確立する「樹木医」ならぬ「魚医」のようなものと考えていただければ理解しやすいと思います。
 養殖魚の病気治療が人の治療と大きく異なるところは治療費用対効果を最優先に考えるところです。魚の養殖はビジネスであり「魚の命を救う」ことより最終的に経済的利益が確保できる治療法を取ります。抗生物質や化学薬品を用いて治療すれば多くの魚の病気は治療できます。観賞魚であればこれでよいのですが、うなぎやハマチ、ニジマスなど大量に養殖された魚は売却価格を超えた治療費をかけることにはなりません。薬物治療すれば魚の命を救うことが明白でも時には犠牲に目を瞑り、成り行きに任せることもあります。養殖池で大量に死んでいく魚をみていると、自分が人、特に国民皆保険で手厚い医療が受けられる日本人に生まれてきてよかったと心底思います。

 アジア関係の仕事では外国人社員と直接コミュニケーションする重要性を痛感し、短期間での各国の言語習得を心がけました。インドネシア、台湾、中国の20年にわたる駐在生活で、英語、インドネシア語、中国語(北京語、台湾語)など複数の言語を日常会話、ビジネス会話ができる程度に習得することができました。複数の国の人々と彼らの母国語や英語で直接話せることはビジネス上大切なだけでなく各国の文化や風習など多くのことを理解し、学ぶのにとても役立ち、また楽しいと思いました。通訳を介しての会話は感情が伝わりにくく感動が薄くなります。アジアでの駐在経験から外国語の日常会話を2年ほどでマスターする方法も会得しました。どのように学習すればたった2年ほどで基礎的な日常会話ができるまで外国語を習得できるようになるのか?答えはご来館いただいたときに直接伝授したいと思います。ヒントはどこの国でも2〜3歳になれば子供はその国の言葉を話しているところにあります。
 スタッフ一同とともに皆様のご来館をお待ちしております!
ご意見ご感想著作権について Copyright(C), Eisai Co., Ltd. All rights reserved.