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集う場所。(2007.07.06)
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お茶

 学生時代に同じサークルだった友達が6人います。就職・結婚などで、西へ東へと散らばってしまいましたが、今も年に一度は、会うことにしています。普段はメールで連絡を取り合ったり、電話でおしゃべりをしていますが、会うのはまた別の楽しみです。
 各家の帰省の都合もあって、春休みやお盆休みに会うことが多いのですが、全員スケジュールが空いている日はあまりありません。そこで、メンバーから"名幹事"と呼ばれている人がこまめに日程を調整してくれて、最大人数が揃う日に集まります。でも待ち合わせ場所と時間は「いつも通りね。」
 その待ち合わせ方法は、学生時代からずっと同じ。名古屋駅前の地下街の、とあるお店の前に11時です。メンバーの当時の住まいが、三重県津市から愛知県豊川市までのエリアに散らばっていたので、誰もが朝無理せず集まることができ、帰りの電車に乗りやすい場所として駅集合がルールになりました。

 それぞれ、同じだけ年月を重ねてきて、当時と全く同じ人は誰もいないはずです。それなのに、同じ場所に集うと、なぜか昔のままのやりとりが始まります。1年ぶり、あるいはそれ以上会っていなかった友達なのに、ついこの間会ったばかりのように話せる。それは、待ち合わせ場所が同じだからではないか―というと言いすぎでしょうか。あの場所の下には、きっと私たちが過ごしてきた時間が埋まっていて、その上にいればいつでもその時間を思い出せる―そんな気がするのです。

 こんなセンチメンタルなことを言い出すと、「あれれ? もう昔が懐かしいお年頃?」とか言う人がいそうですね。でも、メールで簡単に連絡が取れる時代だからこそ、もっとアナログ的なつながりを大切にしていきたいな、と思う今日この頃です。ちなみに、このメンバーの間では、まだ「手紙」という"コミュニケーションツール"も健在です。

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