くすりの博物館
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めずらしい記者さん(2006.02.03)
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人車製薬機

 博物館には時々取材があります。テレビ・ラジオ・新聞・情報誌その他出版社などさまざまです。内容は大きく分けると、博物館・イベントの紹介、博物館の資料紹介になります。例えば「現在開催中の企画展は何をやっていますか。」「くすりの健康週間なので、くすり博物館の紹介をさせてください。」「図鑑に江戸時代の製薬道具や印籠の写真を使わせてもらえますか。」というような具合です。
 先日はめずらしい記者さんたちが取材にきてくれました。小学生5、6年生のこども記者さん6人と中日新聞社の編集者の方々です。テーマは「わくわく探検 くすりのことを学ぼう」でした。聞けば、くすり博物館に来たのは全員初めてとのこと。まずはこども向けのくすりに関するビデオをみてもらい展示館へ。
 現在、展示館では医薬の歴史資料約3000点をテーマに分けて展示しています。製薬道具の人車製薬機、健康の守り神・白沢、たくさんの生薬、古い薬屋さんのジオラマや薬の看板、広告などに目を輝かせ、薬草園の温室ではパパイヤやカカオの実を手にとってみたりと、真剣な表情でメモを一生懸命とってくれました。
 そして「お年寄りのための薬はどういったものが開発されますか?」「くすりをコーヒーで飲むと効果が弱くなると聞いたが・・・」いろいろなことに興味をもって、元気よく次から次へと質問を投げかける、その熱心さにこちらは感心しきりでした。「昔の人の知恵がたくさん詰まった機械に感動」「新しい薬を待っている人がたくさんいる・・・そんな開発に僕も携わることができたら・・・」「ここの博物館に今度はお母さんやお姉ちゃんときたい」とたくさんのすばらしい感想もよせてくれました。見たり、聞いたりしたことを、自分の見た視点でわかりやすく文章で書くのは、それほどやさしいこととは思えません。自分の考えもしっかり伝えられる!そんなこども記者さんがたくましく感じられ、こちらも逆に大切なことを教えてもらいました。
 今度は薬草の花の咲く季節に、そして大きくなってからも、訪れてくれたらうれしいですね。その時は正真正銘の新聞社の記者になっているかもしれないし、薬剤師になっているかもしれないし、そんなところにまで思いを馳せた一時でした。

中日こどもタイムズ
中日新聞
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