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テーマは続く(2005.10.07)
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緑豊かな風景

 「自然の叡智」をテーマに、日本を含めた121カ国と4国際機関が参加した愛知万博(愛・地球博)は9月25日、185日間の会期を終え、閉幕しました。21世紀初の国際博覧会となった愛知万博には目標の1500万人を上回る2200万人以上が入場しました。

 会場はどこへいっても人、人の海で、パビリオンだけでなく、レストラン、ショップやトイレ、行き帰りのバスにいたるまで長蛇の列にはまいりました。私は一番行きたかったところへはとうとう行けなかったのがちょっと残念でした。会場内が家族のつながり友達のつながりなどが感じられ、楽しい雰囲気で盛り上がっていましたね。「3回行ったよ」「これで7回目」「この間見られなかったパビリオンを見にきたんだ」「閉幕までにもう一回行きたい」という声が聞こえ、愛・地球博のリピータが多かったことが伺われました。ひとつの大きなお祭りが終わってしまったという感じがしますが、今後どのような形で私たちの実際の生活に、取り入れられてくるのかということが注目されます。

 人間に利便性を提供してきた科学は自然から離れ、その結果、自然環境破壊してしまうことになりました。人間は科学が自然によりそうことを摸索し始めています。最先端の科学と技術が自然とどのように会い、これから人間と自然との共生関係がどのように発展していくのでしょうか。

 今回の数々の試みの中で、実際に瀬戸会場から長久手会場へ行くまでに乗った「燃料電池ハイブリッドバス」が私は印象に残りました。高圧水素ガスを燃料とする燃料電池と2次電池(ニッケル水素電池)を動力源として、モーターを駆動し、ガソリン車やディーゼル車などに比べ、二酸化炭素や有害物質を排出せず、エネルギー効率が高く、また静粛性に優れているなどの特徴があるそうです。21世紀にふさわしい乗り物として期待されています。乗っている時間はわずかでしたが、私の苦手なアイドリングの排気ガスもなく静かでほっとしたひと時でした。

 いつの日かこのようなバスで団体のお客様がくすり博物館を訪れ、薬草園、緑豊かなエーザイ川島工園内の美しい庭園を見てもらえる日がくるのが楽しみです。

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