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健康のありがたさ(2005.09.02)
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 “健康”は何よりも大切なこと!普段はあたり前に過ぎていく日々の暮らしですが、まずは元気でなければ、仕事をしたり旅行やスポーツに出かけたり、家族や友人と楽しく笑って過ごすことができなくなります。

なぜ、急にそんなことを言うの?と思ったかしら。実はね、私はこの半月ほど病院に入院して、改めて健康のありがたさを実感したというわけ。真夏の深夜に、私を襲った胸を締めつけられるような激しい胸痛があり、病院で診察を受けて検査や手術を経験しました。胆嚢に石があり、その石によって痛みを引き起こす胆石症でした。

腹腔鏡下胆嚢摘出術(ラパコレ)という手術の方法で、お腹に小さな穴を4ヵ所あけて、1つの穴にカメラを入れて、モニタの映像を見ながら腹部の手術をし、別の小さな穴から切除した胆嚢を引っ張り出すという画期的な手術でした。1987 年にフランスの産婦人科医が行った手術方法が学会で注目され、1990年頃より、日本でも胆石症患者の胆嚢摘出術が腹腔鏡下手術で行うようになったそうです。傷口がとても小さくて、痛みが少ない手術です。医療技術の進歩ってすごいですね。

これまでの私は、忙しくても元気に飛び回れるし、どこも悪いところはないので、少しぐらい無理をしても大丈夫な体だと勝手に思いこんでいました。しかし「入院の必要がある」という言葉を、医師から突然聞いたときには、病気の重軽症にかかわらず、耳を疑い暗い気持ちになりました。「病気になってみて健康の有り難さがわかる」、「健康は何ものにも変えがたい」とはこのことです。とにかく健康で暮らせるってことは、一番幸せなことですね。

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