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身近になったオークション(2005.04.08)
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木槌を持つ手

 「オークション」といえば、これまでは美術品の愛好家や骨董のコレクター、博物館などの文化施設、企業や資産家など、一部の限られた人々が高価な品物を競売で価格決定する商取引のシステムでした。くすり博物館の収蔵資料のなかにも、古美術専門のオークションで落札して受け入れたものもあります。ただし、高額な骨董品ではなくくすり博物館にとって学術的価値のあるものが、廉価に落札できた場合の話ですけどね。

 古美術商や古書店など一般的なオークションの主催者は、得意先にオークション出品物の目録(カタログ)を事前に届けます。入札期間中には下見会が開催されるなど、展示会場で出品物を実際に見て確認ができます。

 興味があっても、一般の人々にとっては敷居が高くて参加しづらい雰囲気のあったオークション、しかし最近は、インターネット上でのオークションが普及して事情は変わってきているようです。ネットオークションでは高価な美術品ばかりではなく、安価なものや希少品・限定品・地域商品や非売品などの掘り出し物・マニア物もあふれています。また、読んでしまった本や、成長した子供服、趣味が変わって着なくなった洋服や靴や鞄、引越しをして置けなくなった家具など、日常品のリサイクルとしての活用にも便利なようです。

 実はね、私も、自宅のパソコンで楽しみながらネットオークションに参加しています。夢にまで見た幻の一品が見つかったり、求めていた本を定価よりもずっと安く購入できたり、お気に入りの洋服の色違いが揃ったり、見に行けなかった他の博物館の企画展図録など探してみると結構手に入るものですよ。どうしても欲しくて競り合っているうちに予算額よりも高く購入した品物もありますが、不要と見なされて処分されるはずの品物が、他の人にとってはまだまだ立派に役に立つのはお互いに嬉しいですよね。

 日本最大のネットオークションはyahooオークションですが、私の取引も既に300回を超えて、評価ポイントが311になりました。詐欺やニセモノを出品するなど悪質な参加者がいるため、慎重な注意も必要ですが、評価システムができたことによってある程度の目安になっているようです。お互いの姿が見えないだけに、相手を思い合える気持ちのいい交流を心がけたいものですね。

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