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博物館の癒し系。(2004.10.01)
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 「博物館の癒し系って、誰?」と言われてしまうでしょうけど、残念ながら野崎藍花ではありません(^^;) 実はこの秋、体験コーナーがめでたくリニューアルオープンしたんですが、このカロリー計算システムの新キャラクターとして登場した「一角おじさん」のことなんです。この一角おじさん、アニメで派手に動く!とか、実は某ゲームの隠しキャラだ!・・・という訳ではなく、体験コーナーの壁面を飾り、カロリー計算の結果表示画面に登場するだけなんですが・・・なんか見ていると和むんですね〜。

 体験コーナーは、全自動身長・体重計、体脂肪計、骨健康度計、全身反応測定器、握力計、全自動血圧計、そしてカロリー計算システムがありましたが、1台ずつ導入し、手作りのパネルで使い方などを説明してきたため、コーナー全体の統一感がなく、雑然とした感じは否めませんでした。そこでこのたびのリニューアルにあたっては、カロリー計算システムを新しくするほか、コーナー全体の雰囲気を柔らかいものにしようと思いました。
 とはいえ、小さなこどもさんから、ご年配の方までさまざまな年代の方にご利用いただくため、あんまりこどもっぽくても違和感があるし、洒落た雰囲気ではこどもがなじめないな〜・・・と悩みました。くすり博物館自体は、“薬”という堅いテーマを持っていますので、そこから離れすぎても変ですしね。

 そこで、大人もこどもも親しめるキャラクターを、ということで登場してもらったのが一角おじさんです。くすり博物館にちなんだものを、とデザインの担当者さんにお願いしたときに、白沢は今まで何回か使用しているし、神農さんとかは神様なのでおそれおおいし、薬草はキャラクターになりにくいし・・・という訳で、あの長い牙(実は歯です。角ではありません)の持ち主・イッカクに白羽の矢が立てられました。
 イッカクは主に北氷洋に生息していますが、中世の西洋では、牙が一角獣(いっかくじゅう;馬の姿のユニコーン)の角と信じられて珍重され捕獲されました。皮や肝臓も薬になるといわれていました。また牙はかつて、日本では「うにこうる」と呼ばれ、解熱・解毒剤に用いられました。そのため現在では数が少なくなり、保護されています。
 海の生物を描いたドキュメンタリー映画「ディープブルー」でも一瞬姿が映し出されましたが、生態はあまりよく知られていないようです。
 そんな貴重な動物・イッカクですが、くすり博物館の体験コーナーではとってもにこやかな笑顔で迎えてくれます。体脂肪率ちょっぴり上っちゃった(><。)とか、血圧高め(@@;)なんて時でも、「どんまい、どんまい」と笑顔ではげましてくれそうです。皆さんもくすり博物館の“癒し系”にぜひ、会いに来てくださいね。

 ・・・でもなんで「おじさん」なんでしょ・・・?
カロリー計算読み取り確認画面
体験コーナーがリニューアルオープンしました >>

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