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旅する資料(2003.09.05)
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地図と羅針盤

 時にはくすり博物館から外の展覧会へと資料が旅することもあります。それは国内であったり、時には海を渡って海外へということもあります。国内はほとんど心配ないのですが、海外に行く時は、気候、言語、環境、その他いろいろと国内とは異なることも多いため、気をもむことも少なくありません。

 さて、今年の夏に、国立科学博物館で特別展「江戸大博覧会 モノづくり日本」が開催されました。当館からも何点か資料の貸し出しをしました。まもなく、東京に出かけている資料たちも岐阜へと帰ってきます。涼しくなる頃には、また、こちらでもゆっくりとご覧いただけることでしょう。

 その展示を会期中にのぞいてみました。他の資料に囲まれて前からずっと、ここにいるような顔をしている当館の資料を見つけました。違う場所で当館の資料を見るという機会はあまりなく、ちょっと不思議な気がしましたよ。

 テーマごとの部屋を見学するうちに、まずその資料の数の多さに圧倒されました。全国の多くの博物館をまわらないと見ることができない貴重な資料の数々を、同じ場所に集め、見ることができるのです。資料を貸し出す博物館の協力、連携がないと成り立ちません。博物館どうしのつながりの大切さを改めて感じました。

 特別展にあわせて出された図録を見て、当館所蔵の資料について、時として電話などでお尋ねがあることもあります。こちらが資料について説明した後に、「くすり博物館に行けばこういった資料や薬用植物が見られるのですか?どこにあって、どういったらいいのですか?」ということを必ずといっていいほど聞かれます。地方の博物館を知ってもらえるいい機会かもしれませんね。

 私たちは、資料を収蔵庫に眠らせておくだけでなく、展覧会に貸し出したり、出版物にのせるなど、少しでも多くの人々の目にふれて欲しいと常々考えているんですよ。遠方だからなかなか来館できないという方には、まず「博物館のホームページに遊びにきてもらいたい」、「博物館が作っている出版物の収蔵資料集、図録をぜひ見て欲しい」と思います。そして「いつかはくすり博物館まで足を運んで!」と願わずにはいられません。
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