医薬品アクセス向上に向けたエーザイの研究開発活動

研究開発型のグローバル製薬企業として、エーザイでは、最先端の知見や技術を各種疾患領域に応用しながら創薬研究活動を行っております。hhcecoコンセプトに基づき社会善を効率的に成し遂げるため、患者様の喜怒哀楽を理解し、患者様が明示的に感じられている問題、暗黙的に持たれている課題に対して、革新的な治療手段や予防のためのソリューションをより早く提供することにより、患者様、日常生活者の皆様が日々感じておられる健康上の憂慮を解消し、医療較差を縮め、患者様の生命・生活の質を改善することが研究開発活動の目的であると、当社は考えています。

脳神経疾患やがんの領域に加え、例えば、開発途上国においてニーズは高いにも関わらず、先進国の製薬企業の創薬の対象とされてこなかった、顧みられない熱帯病(NTDs)や未だ新薬創出の必要性が高いマラリア、結核に対する創薬は、医薬品アクセス向上に向けた重要な研究開発活動であると考えています。

上記の疾患に対する創薬によって社会善を効率的に成し遂げるには、その疾患研究のためのツール・技術や、疾患が蔓延している地域での臨床試験の経験、治験施設とのネットワークなどが必要です。当社のNTDsやマラリア等に関する多くのプロジェクトは、Product Development Partnershipといわれる、アカデミア研究者と、疾患蔓延地域における高質な臨床試験実施能力および世界的な研究のネットワークを有する国際的な非営利研究機関とのパートナーシップで推進しています。このパートナーシップの中で互いの強みを最大限に引き出し、また、官民連携基金やグローバルヘルスを支援する外部資金も活用することで、開発リスクやリソースを共有しながら、研究開発を効率的に、迅速に進めることができると考えています。

世界中のより多くの患者様・感染リスクにさらされている人々に、一日も早くエーザイ製品をお届けすべく、研究開発活動を展開してまいります。