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医薬品アクセス

当社のアプローチ

医薬品アクセス向上に向けたエーザイの研究開発活動(プロダクトクリエーション)

2015.12.22掲載

 エーザイグループでは、製薬企業の活動の礎となる研究開発活動を「プロダクト・クリエーション」と呼んでいます。当社グループにとって、研究開発活動そのものよりも、あくまでも結果としての製品の創出(プロダクト・クリエーション)が目的であることをあらためて認識し、患者様志向をより明確にするためです。hhc理念に基づき、患者様の喜怒哀楽を理解し、患者様が明示的に感じられている問題、暗黙的に持たれている課題に対して、革新的な治療をより早く提供することにより、患者様の生命・生活の質を改善することが研究開発活動の目的であると、当社グループは考えています。

 医薬品アクセス向上においては、「プロダクト・クリエーション」の考えに基づき、例えば、開発途上国においてニーズは高いにも関わらず、先進国の製薬企業の創薬の対象とされてこなかった、顧みられない熱帯病(NTDs)や未だ新薬創出の必要性が高い三大感染症(マラリア、結核、HIV/AIDS)に対する医薬品開発に積極的に取り組むなど、世界中のより多くの患者様・感染リスクにさらされている人々に、一日も早くエーザイ製品をお届けすべく、様々な活動を展開しています。

 NTDsに対するプロダクト・クリエーションには、その疾患研究のためのツール・技術や、疾患が蔓延している地域での臨床試験の経験、治験施設とのネットワークなどが必要です。当社の多くのNTDsに関するプロジェクトは、Product Development Partnershipといわれる、NTDsを専門的に研究し、疾患蔓延地域における臨床試験実施能力が高く、世界的な研究のネットワークを有する国際的な非営利研究機関とパートナーシップを構築しています。このパートナーシップの中で互いの強みを最大限に引き出し、また、官民連携基金やグローバルヘルスを支援する外部資金も活用することで、開発リスクや資金を共有しながら、研究開発を進めることができます。

■NTDs・3大感染症 研究プロジェクトのポートフォリオ表

※詳細は各項目をクリックしてください。

2017年6月現在

E1224 シャーガス病(臨床第II相試験) 新規治療薬(最適化段階) 新規ワクチン(E6020による免疫活性化) 新規ワクチン(E6020による免疫活性化) NTD 治療薬の創薬コンソーシアム SJ733 - マラリア原虫ATP4阻害剤 新規タンパク質合成阻害剤 マラリアGWT-1阻害剤 新規TLR9阻害剤 新規治療薬(スクリーニング段階) 新規ワクチン(E6020による免疫活性化) ボルバキア菌阻害剤 フィラリア成虫駆虫薬の開発コンソーシアム NTD治療薬の創薬コンソーシアム 結核治療薬の開発コンソーシアム 新規治療薬(抗アルテミシニン耐性) E1224 真菌性菌腫(臨床第II相試験)
疾患
シャーガス病
プロジェクト名
E1224 シャーガス病(臨床第II相試験)
パートナー
DNDi
「E1224」(ホスラブコナゾール)はエーザイが創製した抗真菌活性化合物ですが、ベネズエラのウルビナ博士(Dr. Urbina)により、シャーガス病に対しても強力な活性を有することが発見されました。その知見に基づき、2009年9月、エーザイは独立非営利財団Drugs for Neglected Disease initiative(DNDi、本部:スイス・ジュネーブ)とE1224の提携およびライセンス契約を締結し、現在、南アメリカにおいてシャーガス病の治療薬としての臨床開発(Phase II)を共同で行っています。
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疾患
シャーガス病
プロジェクト名
新規治療薬(最適化段階)
パートナー
Broad Institute
ブロード研究所(Broad Institute、所在地:米国・マサチューセッツ州ケンブリッジ)とエーザイは、2013年11月、顧みられない熱帯病(NTDs)および結核に対する新薬開発に向けた共同研究契約を締結しました。本共同研究契約のもと、両者は、ブロード研究所のユニークな化合物ライブラリーから活性のある化合物を見出し、その最適化を行い、協力して新薬開発を目指しています。その最初のプロジェクトとして、NTDsの一つであるシャーガス病を対象疾患とした研究を進めています。
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疾患
シャーガス病
プロジェクト名
新規ワクチン(E6020による免疫活性化)
パートナー
Sabin Vaccine Institute
セービンワクチン研究所(Sabin Vaccine Institute、所在地:米国・ワシントンD.C.)、ベイラー医科大学(Baylor College of Medicine、所在地:米国・テキサス州ヒューストン)、アエラス(Aeras、所在地:米国・メリーランド州ロックビル)、およびエーザイは、2014年8月、シャーガス病に対するワクチン開発のための共同研究契約を締結しました。本研究は、2012年から始まった、エーザイとセービンワクチン研究所との連携が発展したもので、エーザイが創製したTLR4アゴニストである新規のアジュバント(ワクチンの免疫効果を高める物質)「E6020」を含む新しいワクチン製剤の開発を目指しています。この新規の抗シャーガス病ワクチンの開発に成功すれば、シャーガス病による心臓合併症の予防や、発症を遅らせることが期待できます。
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疾患
シャーガス病
プロジェクト名
新規ワクチン(E6020による免疫活性化)
パートナー
FIOCRUZ
エーザイは、マラリアおよび顧みられない熱帯病(NTDs)をターゲットとした治療薬およびワクチン開発を目的として、2012年10月、オズワルドクルス財団(FIOCRUZ、本部:ブラジル・リオデジャネイロ)と包括的な共同研究に向けた包括的な提携に合意しました。本提携のもと、シャーガス病に対するワクチン開発の基礎研究を行っています。エーザイは、当社が創製したTLR4アゴニストである「E6020」をワクチンのアジュバント(ワクチンの免疫効果を高める物質)として提供しています。
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疾患
シャーガス病
プロジェクト名
NTD治療薬の創薬コンソーシアム
パートナー
DNDi
リーシュマニア症とシャーガス病に関して、創薬研究の初期段階を加速することを目的とする「顧みられない熱帯病に対する創薬ブースター」コンソーシアムが2015年5月に設立されました。独立非営利財団Drugs for Neglected Diseases initiative(DNDi)の主導の下、参画する各社が有望な化合物の情報を共有し、それぞれの化合物ライブラリーから有効な化合物をスクリーニングするで、多社間協働により効率よく研究を進める事が可能となります。エーザイ、塩野義製薬、武田薬品工業、アストラゼネカの四社が設立メンバーとしてコンソーシアムに参加しています。この画期的な研究モデルによって、従来5年以上を要していた初期創薬研究のプロセスを2年程度に短縮されることが期待されます。
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疾患
マラリア
プロジェクト名
SJ733 - マラリア原虫ATP4阻害剤
パートナー
St. Jude & MMV
セント・ジュード小児研究病院(所在地:米国・テネシー州メンフィス)、Medicines for Malaria Venture(MMV、本部:スイス・ジュネーブ)およびエーザイは、2014年8月抗マラリア薬開発のための共同研究契約を締結しました。このパートナーシップでは、マラリア蔓延地域での治療に適した、即効性と安全性に優れ、1度の服薬で持続的な治癒と再発防止も併せて期待できる新規薬剤の開発を目指しております。2016年3月よりセント・ジュード小児研究病院にて臨床試験(Phase 1)が開始されました。開発に成功すると、現在問題となっている既存の抗マラリア薬への耐性を克服する薬剤となることが期待されます。
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疾患
マラリア
プロジェクト名
新規タンパク質合成阻害剤
パートナー
Broad Institute
ブロード研究所(Broad Institute、所在地:米国・マサチューセッツ州ケンブリッジ)とエーザイは、2014年9月、新規抗マラリア薬開発のための共同研究契約を締結しました。これまでにブロード研究所において見出されている一連の化合物の中から共同で評価を進めて、今後、臨床試験に進めるための最良の候補薬を特定していきます。この研究では、マラリアを迅速に治癒し、マラリア原虫の伝播を断ち切ることでマラリアの再発を防ぐ経口薬の開発を目指しています。
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疾患
マラリア
プロジェクト名
マラリアGWT-1阻害剤
パートナー
MMV
エーザイは、マラリア原虫に対する新規薬剤のターゲット分子GWT-1を見出し、それに対する阻害活性を持つ化合物を探索する初期研究を自社で行っております。この研究から見出された化合物は、現在、非営利団体Medicines for Malaria Venture(MMV、本部:スイス・ジュネーブ)との連携により更に詳しい評価を行っています。
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疾患
マラリア
プロジェクト名
新規TLR9阻害剤
パートナー
FIOCRUZ
エーザイは、マラリアと顧みられない熱帯病(NTDs)をターゲットとした治療薬およびワクチン開発を目的として、2012年10月、オズワルドクルス財団(FIOCRUZ、本部:ブラジル・リオデジャネイロ)と共同研究に向けた包括的な提携に合意しました。本提携の最初のプロジェクトとして、当社が創製した活性型TLR9アンタゴニストである「E6446」およびその類縁化合物を、脳マラリアの治療薬として共同研究を行っています。
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疾患
マラリア
プロジェクト名
新規治療薬(抗アルテミシニン耐性)
パートナー
Liverpool School of Tropical Medicine & University of Liverpool
2015年11月、エーザイは, リバプール熱帯医学校(Liverpool School of Tropical Medicine、所在地:英国・リバプール)とリバプール大学(University of Liverpool、所在地:英国・リバプール)との共同研究に参加いたしました。このプログラムでは、臨床試験を実施するために必要な、新規抗マラリア薬の候補化合物であるE209の前臨床試験を実施します。E209は、耐性が問題となっているアルテミシニン系の抗マラリア薬で効果がみられない患者様に対しても有効性を示すことが期待されています。
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疾患
マラリア
プロジェクト名
新規治療薬(スクリーニング段階)
パートナー
MMV
エーザイは、マラリアに対する新規化合物の探索研究において、非営利団体Medicines for Malaria Venture(MMV、本部:スイス・ジュネーブ)との新しい連携として、エーザイが提供した化合物ライブラリーの中から新薬候補のスクリーニングを共同で実施しています。
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疾患
マラリア
プロジェクト名
新規ワクチン(E6020による免疫活性化)
パートナー
FIOCRUZ
エーザイは、マラリアおよび顧みられない熱帯病(NTDs)をターゲットとした治療薬およびワクチン開発を目的として、2012年10月、オズワルドクルス財団(FIOCRUZ、本部:ブラジル・リオデジャネイロ)と包括的な共同研究に向けた提携に合意しました。本提携のもと、マラリアに対するワクチン開発の基礎研究を行っています。エーザイは、当社が創製したTLR4アゴニストである「E6020」をワクチンアジュバント(ワクチンの免疫効果を高める物質)として提供しています。
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疾患
フィラリア症
プロジェクト名
ボルバキア菌阻害剤
パートナー
Liverpool School of Tropical Medicine
エーザイは、Liverpool School of Tropical Medicine(所在地:英国・リバプール)およびUniversity of Liverpool(所在地:英国・リバプール)と、主なフィラリア症であるリンパ系フィラリア症および河川盲目症に有効な新規フィラリア駆虫薬創出に向けた共同研究を2014年3月より開始しました。フィラリア症を引き起こすフィラリア成虫の体内に存在するボルバキア菌は、フィラリア成虫の成長、増殖や生存に必須であり、ボルバキア菌を除菌することで成虫を効果的に駆虫する治療薬を創出することを目指しています。
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疾患
フィラリア症
プロジェクト名
フィラリア成虫駆虫薬の開発コンソーシアム(MacDA)
パートナー
Bill & Melinda Gates Foundation
エーザイは、2015年3月より、Macrofilaricide Drug Accelerator(MacDA)に参加しています。このプログラムは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が主導し、フィラリア成虫駆除薬の創薬研究を共同で行うパートナーシップで、4つの大学および研究所、5つの製薬企業と2つの非営利国際研究機関が参加しています。リンパ系フィラリア症や河川盲目症などのフィラリア(糸状虫)の感染によって引き起こされる病気への現在の治療薬(ジエチルカルバマジン、アルベンダゾール、イベルメクチン等)および治療法は、主にフィラリアの仔虫(ミクロフィラリア)に対する効果を期待しているものです。一方、これらの病気を完全に制圧するために、フィラリア成虫に効果のある薬を見出すことは、緊急性の高い課題です。
MacDAプロジェクトの主要な目標は、フィラリア症の治療、特に河川盲目症に対する新しい治療法を開発するための、フィラリア成虫の駆虫に効果のある薬(殺虫性もしくは持続性を持つ薬)の候補をできるだけ早く見出すことです。MacDAの参加メンバーは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の支援を受けて、データ等を共有しながら共同研究を進めています。

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疾患
リーシュマニア症
プロジェクト名
NTD治療薬の創薬コンソーシアム
パートナー
DNDi
リーシュマニア症とシャーガス病に関して、創薬研究の初期段階を加速することを目的とする「NTD Drug Discovery Booster」コンソーシアムが2015年5月に設立されました。独立非営利財団Drugs for Neglected Diseases initiative(DNDi)の主導の下、参画する各社が有望な化合物の情報を共有し、それぞれの化合物ライブラリーから有効な化合物をスクリーニングするという、多社間協働により効率よく研究を進める事が可能となります。エーザイ、塩野義製薬、武田薬品工業、アストラゼネカ四社が設立メンバーとしてコンソーシアムに参加しています。この画期的な研究モデルによって、従来5年以上を要していた初期創薬研究のプロセスを2年程度に短縮されることが期待されます。
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疾患
菌腫
プロジェクト名
E1224 真菌性菌腫(臨床第II相試験)
パートナー
DNDi
2015年9月、エーザイは独立非営利財団Drugs for Neglected Diseases initiative(DNDi、本部:スイス・ジュネーブ)と、エーザイが創製した抗真菌剤E1224(ホスラブコナゾール)について、世界で最も顧みられない病気の一つであるマイセトーマ(菌腫)の内、特にアンメットメディカルニーズの高い真菌性菌腫(eumycetoma)に対する新規治療薬として共同開発を行う契約を締結しました。本剤を用いた臨床試験は2016年からDNDiおよびスーダンのハルツーム大学菌腫研究センター(MRC)により開始される予定です。
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疾患
結核
プロジェクト名
結核治療薬の開発コンソーシアム(TBDA)
パートナー
Bill & Melinda Gates Foundation
2013年11月、エーザイは、結核に対する革新的な治療法の開発をめざす「Tuberculosis Drug Accelerator」(TBDA)パートナーシップに参画しました。このパートナーシップは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の支援を得て、グローバル製薬企業7社および6つの研究機関によって2012年6月に共同設立されたパートナーシップであり、研究開発の早期段階で研究機関が連携し、結核に対する化合物の探索を行います。これに伴い、結核に対する化合物スクリーニングに向けて、当社をはじめ各社が保有する化合物ライブラリーを提供し、候補化合物を見出した場合にはその化合物を他のパートナーと共有することで、結核に対する新しい治療法の効率的かつスピーディーな創出に協力しています。
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