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現在、内藤記念くすり博物館では、企画展「江戸に学ぶ からだと養生」を2010年3月28日までの予定で開催中です。江戸時代の知恵には、現代でも十分に通用する内容が数多く含まれています。昔の資料を見ることで、自分の健康について振り返る良い機会になりそうです。またウェブサイトでも一部の資料を公開しておりますので、ご来館出来ない方は、そちらをご参照ください。
企画展の展示資料の1つに貝原益軒の「養生訓」があります。養生訓には、多くの示唆に富んだ言葉が並んでいます。順不同ですが、私が気になった内容を、いくつか取り上げてみたいと思います。
人生五十
江戸時代と今では寿命が違いますが、人間は50才にならないと安定せず、知恵も出ない、だから養生してなるべく長生きをするようにとあります。私もやっと安定して、知恵の出る年になったようです。
心気を養うべし
病は気からといいますが、まずは心の平静を説いています。その通りだと思いますが、その後に、腹八分目とお酒はほどほどにと続きます。私には後半の達成が、特に容易ではありません。
薬と鍼灸を使うのはやむをえないとき
養生に努めて病気の予防を優先し、薬や鍼灸に安易に頼るべきではないと書いてあります。病気に応じた薬を用いないと害になることもあるので、むやみに用いるべきでないことは、現在では当たり前ですね。もう一度、注意したいものです。
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