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美容と健康に関心がある。そんな女性にこそ見ていただきたいのが、今年度の企画展「綺麗の妙薬」です。美に対する欲望や願望は永遠不滅、きっと時を越えていにしえの女性達の思いに共感していただけると思います。
現代の日本では、多く種類の女性雑誌が出版され、流行のファッションとコーディネート、化粧品とメイク方法、女性が美しくなるための情報が満ち溢れています。書店やコンビニでは、だいたい入口のよく目立つ場所に華やかな女性雑誌が並んでいます。ブティックでは着てみたい洋服やコーディネートを教えてくれますし、化粧品店では肌質に合った基礎化粧品を薦めてもらえ、なりたいイメージに合わせたメイク方法も指導してくれます。とても便利で心強いですね。
さらに、美容にいい、美肌をつくるといわれる成分も科学的に解明されて、なるべく摂取をこころがけたい食べ物の知識、手軽に飲めるサプリメントも豊富に出まわるようになりました。私がこれまでに試したことのあるサプリメントは、美白効果のビタミンC、肌のハリを保つコラーゲン、若々しさを保つコエンザイムQ10、肌荒れを助けるビタミンB2&B6などです。美容と健康にいい!という話を聞いてしまうと、私もつい試してみたくなります。
それでは、江戸時代の女性はどうだったのでしょう。気になりますよね?化粧品の種類は今ほど豊富ではないですし、それなりの身分の女性、限られた人達だけのものだったようですが、白粉(おしろい)と白粉下地、口紅や髪染めなど、ある程度揃っていました。さらに美容や身だしなみに関する書物が出版されたり、市販の婦人薬も販売されました。婦人薬は植物などの生薬を調合したもので、病気の症状改善が目的でしたが、体調を整えることによって美しさを取り戻そうとしたようです。女性の価値観や美意識、求める美しさは変容しますが、キレイになりたいという女心はいつの時代も変わらないようです。
企画展「綺麗の妙薬」は、2011年3月27日(日)まで開催しています。キレイになりたい女性だけでなく、キレイな女性に興味がある。女心を知りたい。という“殿方”もぜひ、見学にいらしてくださいね。キレイの秘密をご紹介しちゃいます。
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