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奈良絵本:その8(敦盛) 奈良絵本:その8(敦盛)ページへ>>
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奈良絵を挿絵とした絵本の一種。室町末期から江戸前期にかけて作られ、御伽草子などを主とする奈良絵本である。内容から見て「舞の本」の一種である『敦盛』と判じられる。「舞の本」は幸若舞の語り台本を読み物用に転用したものの称である。

『新日本古典文学大系59 舞の本』所収の国立国会図書館蔵本『敦盛』と比較すると冒頭と末尾部が欠けており、一の谷の合戦に敗れた敦盛が熊谷直実に討ち取られ、熊谷が敦盛の屍を八島の平家方へ送り状を添えて届けるところまで描かれている。冒頭部は現存する冒頭部が語句を不自然に補入していることから当初は存していたであろうことが窺えるが、末尾部は文意の区切りで料紙に余白を残したままで終わっており(続けて書き込まれた、後世の別筆と思われる書き込みと筆先を整えたと思われる跡あり)、上下巻に分かれて成立したうちの上巻である可能性がある。素材源としては広本系『平家物語』の、特に延慶本・五本「敦盛被討給事付敦盛頸八嶋へ送事」との関係が濃いとされている。
<解題:神谷勝広>

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