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2023年度館長挨拶

内藤記念くすり博物館館長 森田宏

館長 森田 宏

内藤記念くすり博物館とは

 新型コロナウィルスも5類に分類され、通常生活に戻りつつ、くすり博物館にご来館される方々もコロナ前の日常に戻りつつある状況となっております。コロナがまだ2類の時は日曜休館を行っておりましたが、現在は、従来の月曜・年末年始休館という運営体制に戻しております。

 内藤記念くすり博物館は令和3年(2021)6月に設立50周年を迎えることができました。内藤記念くすり博物館は、エーザイ創業者 内藤豊次が1971年(昭和46)に、わが国はじめてのくすり資料館として設立し、エーザイ株式会社の社会貢献事業として開館以来、皆様には無料でご利用いただいております。当館は博物館、薬草園、図書館から成るくすりに関する総合的な博物館であり、来場者数も令和3年(2021)には累計来館者数170万人に達しました。

  
博物館全景

50年のトピックス

 昨年度のトピックスは、秋篠宮皇嗣殿下が総裁を務める「日本植物園協会第57回大会」へ御出席のため5月17-18日に内藤記念くすり博物館にお越しになられたことでした。

 大会開会式に先立ち、皇嗣殿下はくすり博物館の付属薬用植物園と展示館をご視察されました。植物園では、ヨーロッパ原産で、心臓を収縮させる強心剤などとしての薬効が知られる「ジギタリス」を熱心に観察され、「園芸植物としても使われていますよね」と話されました。また、ウコン属のガジュツ、春ウコン、秋ウコンの根茎の断面の色がそれぞれ、薄紫、黄、オレンジとなっていることに関して「こんなに色が違うのですか」と関心を示され、ご自身のスマートフォンで撮影されました。展示館では、特に生薬の蛤蚧(ゴウカイ:オオヤモリを乾燥させたもの)と猿頭霜(エントウソウ:サルの頭の黒焼き)に注目され、蛤蚧は雌雄一組を削って用いること、猿頭霜は民間薬であることを御説明申し上げました。展示館資料については大変なご関心をお持ちいただき、多くの質問をいただきました。


            

               ジギタリス

           

                ウコン

薬草園からのお誘い 

 薬草園では、くすりの原点である薬草を700種類栽培して、多くの方に鑑賞していただいております。また、わが国では珍しい薬木園も有しております。  

       

               温室の様子

 今年から、生き生きとしている薬草を知っていただくために、インスタグラムで情報発信しております。定期的に月に2回情報発信中ですが、まだ始めたばかりでフォロワーの方が少ないので是非フォローをお願いいたします。

 公式インスタグラムはこちら 

展示館からのお誘い

 展示館では、杉田玄白先生の「解体新書」を初め2,000点の資料を常設展示し、企画展も毎年開催しております。本年は現在のがんについてスポットを当てました。

  2023度企画展:「ここまで来た がんとの向き合い方」

 がんの原因は解明でき、なぜがんが発生するのかという要因もわかってきております。

 さらに日本人のがんの特徴は「感染症」が上位であることもわかってきました。しかし、現状は日本人の2人に1人ががんにかかり、男性の4人に1人、女性の6人に1人ががんで死亡すると推計されています。がんは今や「死に至る病」ではなく、「感染症」と「生活習慣病」に変わりつつあります。どうすれば対処できるか、企画展では明示させていただいております。がんの特性を知っていただき、がんを知ることにより「がんの予防」「がんの早期発見」「がんの効果的治療」が可能となります。是非ご来館ください。

<会期> 2023年4月28日(金)〜2024年3月31日(日)

          

 

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