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館長 森田 宏

 内藤記念くすり博物館は、木曽川の清流に囲まれた小高い中州で、常緑の樹木の多く繁れる所にあります。エーザイの創業者 内藤豊次により1971年(昭和46年)に設立されました。
 当時の設立趣意書には内藤記念くすり博物館は「くすりに関する日本のみならず、世界の資料、および過去より現代にいたる資料を広く収集し、実物に合わせて展示し、今日の、薬学および薬業の姿は、現在までどのような経過をたどってきたか、将来はどうあるべきかを学会や業界、ひとしく一般の人々にも正しく理解してもらう」とあります。
 この精神を忘れず、老古学的博物館にならないよう、薬草・薬木から、生薬、ペニシリン、アルツハイマー治療薬、抗ウイルス薬、抗体医薬等を通して現代の薬剤の医療への寄与および経済学的な貢献も、一般の人々に解りやすく理解してもらうように取り組む所存でございます。
 本年度は開かれた博物館を目指し二つの大きなイベントに取り組んでおります。

(1) 企画展「感染症の世界−顧みられない熱帯病を中心として−」
 日本では、感染症はもはや制圧されたのでないかと思っている方もおられると思いますが、近年ではブラジルのジカ熱や、西アフリカにおけるエボラ出血熱の大流行や国内でのデング熱発症など感染症がニュースで採り上げられることが増えております。これ以外にも熱帯地域では、例えば蚊が媒介するマラリアやリンパ系フィラリアなど日本には見られなくなった感染症が蔓延しています。これらは「顧みられない熱帯病;The Neglected Tropical Diseases (NTDs)」と呼ばれ、世界で何千万人もの人が罹り、それ以外の人々にも感染するリスクが高まっている病気です。
 2015年度のノーベル医学・生理学賞は、寄生虫による感染症「リンパ系フィラリア」や「河川盲目症」の治療薬を創製した大村智氏とウィリアム・C・キャンベル氏、マラリア原虫に対する薬を開発した屠ユウユウ氏に贈られました。これは画期的な薬の創製、さらに何億人もの人々の命を救ったことも評価されました。
 感染症は決して遠い国の事柄ではなく、世界全体が自らに深く関係する問題として理解を深めていく必要があります。
本企画展では、感染症の治療の歴史をひもといた上で、「顧みられない熱帯病」を中心に、現在、各地で流行している感染症の特徴や治療方法を紹介し、制圧への取り組みを紹介いたします。

(2) 「くすり博物館オレンジカフェをオープン」(毎月21日)です
 認知症の患者様やそのご家族の皆様が集い、介護等に困っていることの問題解決の場として「くすり博物館オレンジカフェ」を、7月21日に内藤記念くすり博物館内にスタートしました。「くすり博物館オレンジカフェ」のコンセプトは“認知症を通じて集まった方々誰もが笑顔であふれ、元気で心豊かになれる場所”です。どなたでも無料でご利用いただけるカフェで、毎月21日に開催し、おいしいコーヒーを飲みながら話をし、やすらげる憩いの場をめざしています。また、くすり博物館3Fでは昨年度開催した企画展「認知症」の資料を常設展示しております。どんな所か是非、一度お立ち寄りください。


2016年8月

内藤記念くすり博物館
館長 森田 宏


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