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開催期間 : 2019年4月25日(木)〜2020年3月29日(日) 2019年度 企画展 「薬局方のあゆみ-確かな品質のくすりを求めて-」 私たちの健康は、目に見えないルールブックにより守られています。そのルールブックとは、医薬品の規格基準書「薬局方」です。「薬局方」は医薬品の性状や品質、剤形や品質評価やその試験法等が記載されたもので、医薬品や化学物質の研究や製造を行う施設では必要不可欠なものです。「薬局方」そのものは、私たちが直接手に取って活用するものではありませんが、これに準じて医薬品が製造されていればその品質が公的に保証され、医薬品を安心して使うことができるのです。 昔から、医薬の専門家自身がまとめた薬の処方書は多数ありましたが、16世紀になって中世ヨーロッパの自治都市や国家により公的な基準として薬局方が制定されるようになりました。これにより、医薬品の品質が国家によって保証され、偽薬や重さをごまかした品が排除されるようになっていったのです。 アジアでは、中国が12世紀に国営薬局を開き、そこで用いられた『太平恵民和剤局方』が国定処方集のはじめとされます。日本では平安時代に日本固有の処方をまとめた『大同類聚方』が編纂されましたが、優れた中国医学の導入が進んだため、普及しませんでした。江戸時代にも幕府主体の薬局方は制定されませんでしたが、8代将軍吉宗の洋書解禁により、オランダから医学、薬学とともに薬局方が伝わり、次第に医師の間でも薬局方の重要性が知られるようになりました。 明治時代になると、海外から輸入された医薬品の中には低品質のものや偽薬、数量を偽ったものが多く見られたが、規制する法律がありませんでした。そこで『日本薬局方』が5年の歳月をかけて編集され、明治19年(1886)に完成しました。『日本薬局方』は今日17版を数え、医薬品製造の基本となり、医薬品の品質管理の向上に寄与するとともに、私たちの健康管理に貢献しています。 本企画展では、『日本薬局方』初版から最新版に至るまで解説し、薬局方の歴史や内容を紹介します。あわせて患者様に安心、安全な薬を提供するべく、現在でも行われている偽薬撲滅にむけた活動も紹介いたします。 <企画の概要>
〒501-6195 岐阜県各務原市川島竹早町1
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