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天秤も桿秤も、ぶら下がった皿に品物をのせてはかるようにできていました。皿をつるす紐が邪魔になったり、宙づりで不安定なため、静止までの時間を要しました。これらの問題を一挙に解決したのが“ロベルバルの機構"です。1669年にフランスの数学者・ロベルバルによって、上皿天秤が考案されました。皿にのせやすくて便利なことから実用的な秤として普及しました。補助の桿を使った平均運動機構によって、左右の皿は上を向くように支えられています。
明治になると、西洋の科学知識を取り入れた分析や化学実験が行なわれるようになりました。薬事法では、薬局に調剤用の天秤を備えておくことが義務づけられて、上皿天秤が普及しました。 |
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