
二貫目(7.5kg)以上の重い物をぶら下げてはかったオオサオバカリ(大桿秤)をチギバカリといいました。チギの語源は、皿ではなく鉤(かぎ)の部分に物をつり下げて計量したことから、“釣(ツ)”すなわち「ツリカギ」の付いた木製の桿秤とされています。桿の長さが2m以上あるものや40貫目(150kg)近くの大きな魚や穀物などをつり下げてテコの仕組みによってはかりました。チギには多くの漢字があてられていて、千木秤、鉤秤、鈎秤、杠秤、扛秤、杜斤など地域によって実にさまざまです。桿秤の目盛を星点(せいてん)といい、数字ではなく銀色(アマルガム)の丸い星の並び位置によって表されています。星の数と決まった配置によって目盛が刻み込まれています。暗い場所でも読み取れるような工夫がほどこされています。
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