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サントリーの山崎蒸留所へ行ってきました。場所は大阪府島本町で京都との府境にあり、サントリーの創業者が日本で最初に本格的なウイスキーの製造を始めた場所だそうです。そこは「天下分け目の天王山」で知られる天王山のふもとで、万葉の昔から名水で知られ、その水で千利休もお茶をたてたことがあるとか。
関西の地理に疎い私にとって「山崎」は、人里離れたイメージでしたが、意外と民家が近くまであり、東海道本線と名神高速道路に囲まれた至便の地にありました。ところが一歩敷地内に入ると、外界の喧騒とは隔絶した静けさと湿気を含んだ空気が漂っていました。
ビジターセンター・オブ・ザ・イヤーを受賞したという見学施設は、入り口からしてお客さまを迎える重厚な雰囲気をかもし出しています。貯蔵庫には年代順に膨大な樽が保管され、ウイスキーは何十年と熟成されて出荷の時を待っていました。
新薬の開発には長い年月を要しますが、製造された医薬品の有効期限は長くても3年になっていて、期限を迎えた薬はコストをかけて適正に処理する必要があります。それに比べると、ウイスキーは保管している間に価値を増していくという点で随分違うようです。
でも、ただ放っておいて価値が上がるわけではなく、豊かな自然の中に抱かれてこそウイスキーは熟成されるのだと思います。サントリーでは、天王山の森林や名水を守るために地元自治体などと連携して、毎年、間伐や下草刈りなどの森林整備のボランティアを継続しているそうです。良い製品を作るには、まず環境整備からというのは、どのような製品でも共通していると思いました。
※サントリー山崎蒸留所
エーザイ株式会社
コーポレートコミュニケーション部
下山信美
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