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宮里藍、大活躍である。2003年10月プロ合格、昨年春、高校卒業と同時に本格的にツアーに参加し、たちまち5勝を挙げて藍ちゃん旋風を巻き起こした。さらに、本年、南アフリカで行われた国別対抗戦・第一回ワールドカップに、北田瑠衣と出場して優勝し、直後のANZレディースマスターズ(豪州)では、三日目までトップを維持し、最終的にはK.ウェブに優勝をさらわれたものの、一打差の2位を確保した。まだ19歳の新鋭である。イラク戦争、インド洋津波をはじめ暗いニュースが多い昨今、宮里藍のグローバルな活躍は、ゴルフを知らない人たちの気持ちまで和ませてくれる。先週行われた米国女子ゴルフ今季メジャー第一戦への初挑戦は44位に終わったが、米国での活躍も遠くあるまい。
ところで、最近、TV・新聞などにやたらに「アイちゃん」が登場する。内親王・敬宮(としのみや)愛子さまをアイちゃんとお呼びしては畏れ多いが、時折TVなどで紹介される3歳の愛子さまのご様子は、微笑ましく心和むものがある。卓球で史上最年少オリンピック出場の福原愛(16歳)は、幼少のころからTV等で紹介され、負けてべそをかくお馴染みの場面が多くの人の印象に残っているに違いない。先般の卓球・女子アジアカップでは、シニアの国際大会として初の決勝進出を果たし準優勝した。今や日本を代表する立派な卓球選手である。アテネオリンピックにおいて水泳女子自由形800mで金メダリストになった柴田亜衣(22歳)、日本人女子で自由形のメダル獲得ははじめての快挙である。その他同じアテネオリンピックにはバレーボールの大友愛(22歳)、テニスの杉山愛(29歳)等が出場し活躍したことも記憶に新しい。冬季オリンピックではフリースタイルスキー・モーグルの上村愛子(25歳)が活躍し、タレントの飯島愛(32歳)も頻繁にTVのバラエティ−番組に顔を出す。
福原愛は3歳でラケットを、宮里藍は4歳でクラブを、杉山愛は5歳でラケットを握ったというが、みんな小さい時から「アイちゃん」を呼ばれ、今でも呼ばれているに違いない。全員が女性でしかもまだ若い。かつて財界から政界に身を転じて外務大臣を務め、総理大臣候補の一人と言われ続けた藤山愛一郎という男性がいたが、今ではその名を知る人も少ない。犬山の霊長類研究所に天才チンパンジー「アイ(28歳)」がいることを思い出したので調べたところ、アユム(5歳)のお母さんになっていた。やはり女性(雌)であった。
今、「アイ」は愛・地球博だけでない。
齢60数年を重ねた筆者もアイちゃんと呼ばれる一人であるが、知名度も、秀でた一芸もなければ若さもない。旬のアイちゃんとはほど遠い存在である。

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