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学芸員の仕事は、資料を展示するために展示ケースの狭い隙間に入ったり、蛍光灯を取り替えるために高い脚立に登ったり、重い資料を慎重に持ち運ぶなど、ちょこまかと動き回る作業がよくあります。その一方で、長時間パソコンに向かっていたり、暗い収蔵庫内で屈んでの整理をしたり、写真撮影のために腰を曲げて資料を並べたりカメラをのぞくなど、体を縮めていることも多くて運動不足になりがちです。
そこで、健康のために何かスポーツでもしましょう…。と、昨年夏からフィットネスクラブに通うことにしました。もうすぐ1年、何とか三日坊主はまぬがれたようなのでご報告することにしちゃいます。まずは、クラブのトレーニングマシーンやプール、ヨガやピラティスなど一通りのプログラムに参加してみました。そこで、夢中になったのがクラシックバレエでした。
レッスン時間の半分以上は、生徒が棒の前に一列に並び、棒に手を添えて手足を動かすバーレッスンから始まります。フランス語の基本動作、プリエ、クッペ、パッセ、シャッセ、フォンデュ、バットマン、アラベスク、アンディオール、アンデダンなど先生の指示どおりに足を動かします。そして最後にフロアーの真ん中で踊るセンターレッスンとなります。静かなクラシック音楽の動きにもかかわらず、内側から体が温まりジワジワと汗が流れます。
中心軸を意識しながら体をまっすぐに上に引き上げて、柔軟性を高めるバレエでは、背筋と足の伸び具合をスタジオの大きな鏡で確認しながら動かします。さらに欲が出て、もっと綺麗に踊れるようになりたい!との思いから半年前からバレエ専門のバレエ教室にも通うことにしました。レオタードとひらひら揺れるミニスカートに身を包み、すっかり気分はバレリーナです。
バレリーナを夢見る子どもたちのお稽古事といったイメージを持っている方が多いようですが、大人になってからでもできるエクササイズ、回数チケット制で大人の指導もしてくれるバレエ教室が増えています。都合がいい日だけ気軽に参加できるのが嬉しいです。ダイエットを意識していたわけではありませんが、私は贅肉がおちて筋肉が増え、少し姿勢が良くなった気がします。
文学の世界では、昔から読み継がれてきた書物を古典文学と呼び、それぞれの民族や文化圏の伝統を形成してきました。時代が移り変わっても一度は読むべき価値がある作品としての定評があります。音楽の世界でも、優雅さが漂うクラシック音楽は古今東西で愛好されています。長い年月を経て伝わった古典のメソッド、歴史あるクラシックバレエに教わることがたくさんあります。

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