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事務局からおじゃまします。この度、担当事務局に加わりました、新メンバーです。
念願かなって、初めて内藤記念くすり博物館を訪れましたので、その報告をいたします。事務局の3人で、尾張一宮駅からタクシーで走ること約20分、途中、何気なく外を見ていると、浅井というバス停があり、「アザイ」とルビがふってありました。ウン?ネネの実家か?なんてことを考えているうち、車はガソリンスタンドを右折、左右が開けたと思ったら、もう工場の敷地内でした。(サイトに載っている地図の通りで判り易かったです。)
金曜の午後の時間帯なので来館者は少ないだろうなと想いつつ車を下りました。ところが、後から後からタクシーが5〜6台も到着。それも女性ばかり!!!皆楽しそうに本館に駆け込んで行きました。
我々は、先ず図書館を訪ねました。館長さんにお会いして、蔵書が62,000点(分冊になっているものは1点と計算)もあるお話や古い薬に関する資料を集める為のご苦労話を伺いました。古い薬局や病院を建替える際に、貴重な資料や道具を廃棄してしまうことが多いため、連絡が入ると、即現地に向かっているそうです。本当にもったいないことです。1Fは洋装本で、なんとなくすっぱい感じの香りがしていて、学校の図書室の書庫と言った感じ。2Fは和装本で、お香の香りを感じました。神田神保町の古書店のかびくさいのとは違いました。貴重品ですから、きちんと管理するのも大変です。特別に許可をいただき、内部を見学させていただきましたが、本好きの者には天国でしょう。「まだまだ、未調査の物も多いんですよ。」との学芸員さんのお話に、ひょっとしたら、大変貴重な資料が埋もれているかも、と思いを馳せました。
次に、展示館を拝見しました。正面の木製(人力)製薬機は圧巻でした。滋賀の和中散本舗に現存するもののコピーだそうですがちゃんと動くそうです。江戸時代の大量生産の走りですかね。展示室の入り口は少し暗くなっていて、なにやらスポットライトがあたっていました。白沢の置物でおどろおどろしい感じがしましたが、病魔を防ぐ力があるとか。(帰り際に早速置物を買って帰りました。)さまざまな物が展示してありましたが、中でも絵馬が面白く感じました。文字が読めない庶民の為、願を絵で表し理解しやすくしたとの事。病に対する当時の庶民の切実な気持ちが伝わってきました。中国の薬祖神の神農さんの像や絵に、何故角があるのか、と言ったお話も大変面白かったです。印籠の変遷、碧素(ペニシリンの和名)の最後のアンプル、富山の薬売りのお土産等など、ひとつひとつの展示物が、使われていた人や時代を彷彿させる説明をいただき、大変貴重な時間がすごせました。

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