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小・中学校では、図書室を休日に市民へ開放するところが増えています。私もちょっと前に、ある小学校で図書室のボランティアをやってきました。意気込んで行ったものの、その日はちょうど市民祭りの日。おまけにとってもいい天気。その結果・・・利用者は16名(^^;)
それでも、くすり博物館の図書館ではあまり見かけない「かわいい利用者さん」を見ることができました。1年生のメガネ君はお母さんと一緒にやってきて、本が大好きとのことで2冊借りました。妹と来た2年生君は、妹の分も代本版を入れに行ってくれました。3、4年生のおしゃまさん3人は、大切なたまごっちの玩具は触らずに、低学年の子の面倒を見てくれたり、受付係ごっこで大活躍。6年生の男子君は、ちょっぴり読書が苦手だけど、お母さんに薦められて『少年駅伝夫』を読むことに。
受付の合間に、ざっと図書室の本を見て回りましたが、『少年少女世界文学全集』とか『古典文学全集』の全集物は姿を消し、代わりにファンタジー文学やアニメの小説化版の棚は貸し出し中ばかり。
普通図書館では、本の上にかけてあるカバーをはずして書架に置きますが、図書室担当の先生によれば、「きれいな表紙のカバーがない本≠ヘ手にとってもらえないことが多い」とのこと。あの有名な『ナルニア国ものがたり』シリーズもちゃんと書架にあるのに、今度、映画化されるのを機に出版された新装丁版を探すのにみんな一生懸命で、私がこどもの頃からある装丁の本をなかなか見つけられないそうです。
誰でもきれいな本は手にとってみたいし、逆に重かったり、装丁が古い本が手に取りにくいというのもあります。でも、やっぱり本は中身がかんじんです。「かわいい利用者」のご家族のみなさん、ぜひぜひ自分が小さな頃に読んだ本をこどもさんにお話ししてあげて、一緒に読んであげてください。そのお話の本は、どんな装丁の本より素敵な装丁になると思うんですけど。
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