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僕は、2002年のリニューアルからくすりの博物館のリニューアルからコンテンツの制作のお手伝いをさせていただいています。前置きはこのぐらいにして・・・・。
で、私事なんですけど去年あたりから急にオートキャンプなるものにはまっております。
その昔、小学生の頃ボーイスカウトに入団し、それなりにアウトドアには接していたのですが、どうもキャンプだけは好きになれませんでしたね。
その頃、僕の経験したキャンプってレジャーではなく、訓練の色合いが濃いものでした。
当時はキャンプを野営って言ってました。そして装備が違います。テントは三角テントのみで、材質はぶ厚いナイロン製の生地でできていてアルミの支柱を含めると6人用で10キロ近くになります。一人で運ぶのも大変ですし、また立てる時も3人以上いないとうまく立てられません。さらに、調理用具はかさばらないキャンプ用と言うものは非常に高価なものでしたので、乱暴に扱っても平気な重い寸胴鍋を持ち歩いてました。
施設面でいえばキャンプ場もひどい。水汲み場はテントの場所から500mは離れた川もしくは井戸で、そこから20リットルポリタンクを持って汲んでこなければなりません。
また、調理の際も薪なんて売ってないのでキャンプ場の裏山から枯れ木や枝を拾ってきます。
よく生木を拾ってきてしまいなかなか火がつかなくて苦労しました。
また、雨が降ると水はけが悪いのでテント周りに水路を掘り、テント内への浸水を防いだりしました。
このように、全くキャンプはレジャーではない訓練だと心に染み付いてしまったので、あれから20年の歳月が流れ、子供にせがまれるまでキャンプなんてやる気も起きませんでした。
ところが、とあるきっかけでキャンプ場に行ってから、見方が大きく変わりました。
キャンプ場の水道完備は当たり前、すごいところは炊事場でお湯が出ます。また、露天風呂があり、さらに温泉だったりします。薪は乾いているので火がすぐつきます。調理道具も良くなっているので、ご飯は芯なんてありません。家の炊飯器よりおいしく炊けます。昔の野営ではなく今はキャンプなんです。
これが当たり前になっているんです。うちの息子は野営と呼ばれた時の経験はしなくていいのです。でも、最近ちょっと父親として考えるとこれでいいのかな?って思ったりもします。
くすり博物館には、野営と呼んでいた時代よりもずっと古いものや人々の生活を知ることができます。それこそ今皆さんが見ているホームページなんてなかった時代にどうやってみんなに薬について知ってもらえばいいかなんて考えた人たちのアイデアがいっぱいあります。
くすり屋さんで薬を買ったり、薬局で処方してもらうことが当たり前ですけどそうでない時はどうしてきたか、なんてアイデアもあります。
百聞は一見にしかずではないですが、ホームページでは体験できない世界をぜひ博物館で五感を使って体験してみてください。これだけはITが発展しても来ないとわかりません。
ではでは。

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