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本屋さん、といっても、最近では文庫本や漫画を中心としたチェーン店の古本屋さんが人気だったり、インターネット専門の本屋さんがあったり、さまざまなタイプのお店があります。特にインターネットで注文すると、あっという間に本が手元に届いて、仕事がらみの本の入手にはとっても役に立っています。
でも、私はふつうの本屋さんにも足を運びます。買いたい本があって出向くこともありますが、「本に呼ばれて」しまうことも、たまにあるからです。「呼ばれる」というのは、何気なく入った本屋さんで思わぬ本と出会ってしまうこと。
それは、長年探していた小説の下巻だったり、ちょうど食べたいと思っていたお菓子のレシピが書かれた料理の本だったり、あるいはこどもの頃に読んだファンタジー作家の何年かぶりの新作だったり。シチュエーションはさまざまですが、まるでその本が私を本屋に呼び寄せて、その本の棚の前に立たせたかのように、その本を見つけてしまうんですね。
今までで一番びっくりした経験は、友達の結婚のお祝いにポール・ギャリコの『雪のひとひら』を探した時のことです。前日に別の本を探しに寄った時には確か置いてなかったはずですが、買いに行った当日には・・・あったんですね。しかも目立つ場所に、1冊だけ。
しかも最近文庫で新装版が出たため、古い版のハードカバーはどこの本屋さんでも見かけなくなっていました。当日入荷したんだと思いますが、このタイムリーな出会いには驚きました。
出張の帰りに寄った古本屋さんで、ずっと探していた美術の本を見つけたこともあります。結構重くてかさばるので、買おうか買うまいかと迷っていたら、偶然隣りが宅急便屋さんとわかって「送れば簡単!」と買ってしまったり。
また、本屋ではないのですが、青森県三沢市の寺山修司記念館を見学して帰宅し、次の日実家に寄ったところ、母が掃除をしていた押入れから、以前購入した寺山修司の詩集が出てきたとか。
運命論者ではありませんが、"運命的な出会い"は、人だけでなく、本との間にもあると信じています。今年はどんな本に"呼ばれる"のでしょうか。とてもとても楽しみです。
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