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正月休みが終わった1月は、寒さも厳しく一年中で最も風邪をひきやすい時期です。忙しかった年末年始の疲れと、冬休み中の生活リズムの乱れによって体の抵抗力が弱まり、そこへ一息ついた気の緩みも加わって、風邪をひきやすい状態になるようです。
皆さんは大丈夫ですか?張りきって仕事にのぞんだはずが、熱でフラフラというのでは台無しですよね。そこで、私の風邪の予防策を紹介します。まずは、日頃からビタミンCが豊富な蜜柑と、血行をよくし、体を温める働きのある葱と生姜をよく食べるように心がけます。
しかしそれでも、風邪をひいてしまった時は、早めの処置が大切です。風邪薬として古くから伝わる葛根湯を服用します。体がゾクゾクして寒気を感じる、熱っぽいのに汗が出ない、こんな風邪の初期症状に対してよく効きます。
葛根湯はただ飲めばいいのではなく、服用後が肝心です。私の場合は、できるだけ早くふとんに入って体を温め、水分を多くとるようにします。すると身体がポカポカして次第に汗がにじみ出てきます。汗をかいたら、着替えて体を冷やさないようにします。汗が抜けきったら、体のだるさも抜けて目覚めた時には風邪がよくなっているはず。風邪を治す薬ではなく、弱った体のはたらきを手助けする薬、翌朝すっきりできたら、風邪の退治は成功です。
そんな葛根湯は、風邪のときだけではなく、慢性頭痛や肩こりにも良いといわれています。首からうなじ、そして背中がこわばる「こり」に対してもよく効きます。身体を温め、血行を良くし、特に背中から首にかけての筋肉のコリをほぐしていく気がします。
備えあれば憂いなし、私は葛根湯を救急箱に備えてありますが、今年は葛根湯の出番はなさそうです。
●人と薬のあゆみ『漢方医学』 >>
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