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日中はさわやかな秋風がここちよく随分すごしやすくなりました。紅葉を見に出かけたり、行楽にはふさわしいシーズンですね。
さて、博物館や水族館、科学館、美術館などの文化施設では、季節に合った子ども向けの催事が行なわれています。展示の解説を聞いたりするだけでなく、最近ではモノに触れたり、作ったりすることを実際に行なう体験型の催事やコーナーが増えています。
今やインターネットで検索すれば、家にいながらにして遠方の博物館の情報を得ることができ、そこの代表的な資料もみることができます。事前に下調べをして出かけるのに便利な時代となりました。
しかし、画像で見るのと本当のモノを実際に見るのは全然違います。例えば当館でいうならば、薬草園のハーブからはその香りを確かめることができるし、その花や実に触れることも出来ます。時には蝶や虫が花の蜜を吸いに飛んでくるのに出会うことも。また、パンフレットの写真に小さく載っている「人車製薬機」という水車のような製薬道具が、博物館ホールでイメージ以上に大きいので皆さん圧倒されるようです。
先日、私は「岐阜県現代陶芸美術館」に出かけましたが、焼き物の作品それぞれが発する色や形、その素晴らしさに感動しました。写真で掲載された作品では、実際の絵の質感や微妙な色の変化はわからない・・・という話もよく聞きますが本当にそうだと思います。
刺激的な映像文化の中で情報に対して受け身的になっている現代の子どもたちに、博物館で「モノが語る」姿を積極的に読み取ろうとする力を育むことが大切だといわれます。
かつての大家族の中で、昔ながらの道具などが生活の中にあったのなら、それは自然に培われていた感覚なのかもしれません。博物館の展示資料から歴史に触れる臨場感や感動の世界を学ぶことによって、モノに対する畏敬の念が生まれます。これは映像や教科書だけでは学べないことです。また、モノづくりの大切さが叫ばれる昨今ですが、なかなか日常生活ではこういった機会が昔に比べて減っているのが実情です。
ホームページにはさまざまなイベント情報が掲載されています。この秋、さまざまな触れ合いを求めて出かけてみてはいかがでしょうか?
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