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1月7日は「人日(じんじつ)の節句」と言われ、上巳(じょうし、3月3日)、端午(たんご、5月5日)、七夕(しちせき、7月7日)、重陽(ちょうよう、9月9日)と並んで五節句の一つです。人日の節句には、人の運勢を占ったと伝えられ、無病息災を願って七草粥を食べたとのことです。
セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロを「春の七草」と呼び、七草が入った粥を食べる風習が現在に伝えられました。七草は、こう書くとあまり馴染みがない名前が並んでいるようですが、ぺんぺん草(ナズナ)、ハハコグサ(ゴギョウ)、ハコベ(ハコベラ)、カブラ(スズナ)、大根(スズシロ)なら身近なものもありますね。
七草粥は無病息災を願って食べるものですから、七草には健胃などの薬効が期待されたり、縁起のいいものが選ばれています。また冬に新鮮な野菜が手に入らなかった時代には、フレッシュなビタミン補給として役立ったことと思います。そして現代ではお正月で疲れた胃を休める効果が期待できそうです。
緑の少なくなった都会ならずとも、お正月開けのスーパーには七草のセットが並んでいます。1つ1つは価値が高くないのに、それをセットにすることによって、しかも期間限定で商品価値が出るというのは、とても興味深いものですね。
※胃は「お粥づくり」専門のレストラン!? (「胃のサイエンス」へジャンプ)
記事:エーザイ株式会社
コーポレートコミュニケーション部
下山 信美 (2007年1月)
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